この世界観はなんなんだ……。
食べ歩いていると、そう思わせる店にたまに出くわすことはないだろうか?
常識とはかけ離れた世界を見せつけられる。
自分にとって飲食店は一つ一つの国のようなものである。
その店ごとにルールや世界観が違うのはあたりまえなのだが、たまに「そうきたか……!」という文化の店も少なくない。
今回紹介する店は北海道の旭川。
以前からロケットニュースで紹介されていて存在は知っていたのだが…
旭川に寄った際はぜひ行こうと思っていたので、レビューさせてもらおうと思う。
銀鍵3・6焼肉店とは

この店は旭川駅から北に向かい、買物公園を歩いて少しだけ外れた場所にある。だいたい駅から徒歩10分ちょいくらいだろうか。
近くには以前紹介した「炭や」もあり、焼肉のハシゴという贅沢コースもありだろう。
外観からしてなんとも個性的すぎる…

まさに今から違う文化の国に入るのかもしれないという覇気を、ビシビシと感じてならないのだ。
「全室個室」の文字と、いつもそのまま掲げられてそうな「空席あります」の文字。

とんでもない文化との対面を予感させる……。
息を呑み、入店。
全室個室!?銀鍵3・6焼肉店に入店
こ……これは……。

ウィザードリィなのか?
いきなりスーファミのダンジョン型RPGに入ったかのような店づくり。
全室個室だが、なんともふすまのような仕切りがありながら声が至る所から聞こえてくる。
確かに個室という名の仕切りはあるが……。

昔から続く歴史ある旅館に来たような感覚に陥っていく。
「一人ですか……? 空いてますよ」
スッと出てきたおばちゃんが声をかけてくれた。
日本昔ばなしだったら、絶対にこのあと何か起こるだろう。そういう空気感をひしひしと感じてしまうのだ。
なんと案内されたのは黄金の間!

と呼んでいいのかわからないが、広い。ここに一人で通される。さすが全室個室というだけはある。
そしてポツンと置いてある黒いロースター…
この個室の広さに対してあまりにもさりげないため、逆に目立っている。隣からは声がダダ漏れ。
このロースターと広さを前に、少し緊張してしまう。

メニュー表はシンプルにここに貼ってあるのみ。
これはスゴいな……。

とはいえ、よく見ると結構メニュー量はある。なかなかウマそうだ。

何にしようか迷っていると、
「ここに書いて…」

おばちゃんがスッと現れて置いていく。
自分で書くスタイル!!
ここまできたら、だんだん驚かなくなってきた。
こういう国なのだ。郷に入っては郷に従えである。
何がいいか聞いてみると「とりあえずジンギスカン2人前でいいんじゃない?」と言われるのだが、ジンギスカンは1人前がよく、話し合った結果「上富良野地養豚ロース」「ジンギスカン」を1人前ずつ注文。
横の席からは壁越しに「ウマ〜」「もっと頼もう」と声が聞こえてくる。
なんだかワクワクしながら待つのである。
謎のロースターでジンギスカンと上富良野豚を実食
まずはこれでしょ!

ということで生ビール。泡の質はちょっと弱いけど、これもご愛嬌である。
もはや完璧を目指す場所ではない!
辛味噌っぽいものとニンニクが置かれる。これはこの店の定番なのだろうか??

同時にロースターを点火!

ほおお!上が燃えるのか。程なくすると、おばちゃんが肉を持ってきた…
生ラムジンギスカン。

おお〜いい!生ラムって感じで肉質も良さげである!
上富良野豚ロース。

これも良い!一枚肉に切れ目が入っていてテンションが上がってくる。
早速ロースターに乗せると、下からというよりバチバチバチと、どんどん上から焼かれていく。

新体験である。
まずはジンギスカン!

やわらか!!!
生ラムといった感じでしっかりウマい。これで450円は破格すぎる!
意外に味付けは濃いめではなく、さっぱりと優しい。「炭や」とはまた違う方向性。
上富良野豚ロース。

しっかり豚ロースのお手本のようなウマさ。上富良野産ということだが、とはいえこちらは普通に豚肉である。
ディスイズ豚焼肉といった感じ。肉質の良さは伝わってくる。
米が欲しくなるウマさ!
秀逸だったのが、この辛味噌とニンニク。

肉につけてみると、優しい味が凶暴化する。チョッパーのランブルボールというべきか。二面性がすごい。
ロースターで焼き続け、2皿でフィニッシュ。

なんともいい体験をさせてもらった。
ごちそうさまでした!
銀鍵3・6焼肉店の総評

世界観爆発。
といったところだろう……!
全室個室な上、一人でもデカい部屋に案内される。そして伝票は自分で書く。なんとも雰囲気抜群のおばちゃんが終始対応してくれる。

そして個性爆発ロースター。

ポツンと置いてあるだけなのだが、その存在感がなんともいえない。
東京だったらカウンターや小さい席にギチギチに置いてありそうなサイズだが、ここではそんなもの関係ない。
デカい机にさりげなく、なのだ。

そして……一番大事なのが、普通に安くてウマいこと。結局ここは焼肉屋だ。ウマくなければ意味がない。

独特な店づくりと雰囲気で、この肉質なのだ。
そして趣味でやってるのか?と思うほどの価格設定。
こういう店はなかなかお目にかかれず、体験としてはパーフェクトだった。
また、そんな店にぶち当たることがあるから、食べ歩きはやめられないのである。改めて初心に帰らせてくれる素晴らしい店だった。
ぜひ旭川に行ったときは、この世界観を体験してみてほしいぞ!

店舗情報
店名: 銀鍵3・6焼肉店
住所: 北海道旭川市3条通6丁目
営業時間: 18:00〜翌3:00
定休日: なし(年中無休)
他の旭川のグルメはこちら
→【炭や】塩ホルモン360円!?外まで席が広がる焼肉屋
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