完成された観光名所。
そう聞いて、どんなイメージが湧くだろうか?
人によってはその土地ならではの風景や名所。また、テーマパークなどを思い浮かべる人もいるかもしれない。
だが、それが地元の渋い焼鳥屋だと思って扉を開けた店だったらどうだろう。
歴史ある老舗であり、名物もある。サービスもしっかりしている。
それでいて、どこか完全にシステム化された観光スポットのような雰囲気を感じる店。
今回はそんな不思議な感覚を味わわせてくれた、旭川で昔から続く老舗焼鳥専門店をご紹介したいと思う。
「焼鳥専門 ぎんねこ」とは

この店は旭川駅から10分ほど歩いた場所にある。
旭川平和通買物公園という通りがあるのだが、そこをある程度進み、少し外れた場所にある名店街『5・7小路ふらりーと』の中にある。

結構大きく名前が書いてあるので、すぐに「ここか!」と気づくだろう。近くには以前ブログで書いた「炭や」や「銀鍵3・6焼肉店」もある。
旭川には「新子焼き」という郷土料理があり、若鶏の骨付き半身肉を豪快に焼き上げる一品である。
そして、新子焼きが有名な店の代表格として、この「ぎんねこ」があげられる。

じつはこの新子焼き。以前、すぐ隣にある「らんまん」という店で食べたことがある。
そのため、だいたいどんな料理かはわかっているのだが、「ぎんねこ」は長く続く老舗としても有名なため、店の雰囲気そのものを体験してみたいという気持ちから、一度入ってみたいと思っていた。
この日は1回目は入れず、時間をあけて再び来店したら入れた。
かなかの人気店である。
老舗なのに最新!?「焼鳥専門 ぎんねこ」に入店
店内はこんな感じ。

まず入ると、けっこう細めのカウンターがある。老舗っぽいけど、ちゃんと新しい感じに改装してるのかな?といった印象だった。
ちょっと待つと奥が空いているとのことで、奥へ。
奥はこんな感じで、「元々は老舗で小さかったけど、人気になったため改装して広げたのかな〜」という印象である。

老舗っぽいのに、なんか新しさを感じる違和感を…
表彰状やポスターなどが。

オリジナルTシャツも飾られている。

しっかり新聞に載った新子焼きの説明。

絵まで!!!

極め付けのぎんねこガチャガチャ!!

この辺りで、「ここって新子焼きの観光名所っぽいな〜」と感じてきた。ここまで新子焼きを前面に押し出すのもなかなかすごい。
いや、新子焼きはすごいんだけど……!
メニューはなんとタブレット!

老舗だけど最新。
おお……ルールまで。

まるで体験型アトラクションのマニュアルのようだ。気づけば観光スポットに入り込んでいる。
簡単にいうと、1ドリンク必須でお通しは500円、新子焼きは30分かかるといった感じ。しかもフリーWi-Fiとは!
結構、席料は強気だと感じてしまった。
と……言っても始まらない。
注文ということで新子焼きに行くと思いきや、30分かかる上に2,000円でハーフサイズなしという制約がある。
正直一人飲みにはキツい。
ちゃっぷ焼きという豚の肩ロースを新子焼きと同じタレで焼いたものと、瓶ビール、鶏の様々なもつを一本の串にした「鳥もつ」を頼んだ。
ちゃっぷ焼きと鳥もつを実食
程なくするとお通しの浅漬けと頼んだ瓶ビール。

瓶ビールは中瓶で800円。なかなかの観光地価格である。初手で1,300円か…ちょっと強気だなと改めて思う。
だが…意外に浅漬けがウマい!これはいいぞ。またこのコップ!!ぎんねこオリジナル。

老舗のコップなのにここまでポップなブランディングにするのかと不思議な感情が込み上げる、ここは完全なる観光スポット名所だと思い込むと楽しくなってくる。
ちまちまつまんでいると…
ちゃっぷ焼き

いいビジュすぎるぜ…確かにウマそう。これで650円は結構コスパ良し!しっかりタレもいい感じ。
あ〜観光名所とかいってましたが実力は確か。ウマいっす!ビールが進みすぎる…
このビジュ一つで雑誌が作れそうな画力。

鳥もつ

さすがのビジュ!!!
しかも様々な部位が入っているため一人のみにはありがたいのである。
見た通り安定のウマさである。

砂肝、レバー、キンカン、他の部位など色々入っている。豚のモツも挟んであるのを感じたのだが鳥もつの商品名のため不明である。
食べていると、店員さんが隣のお客さんに「新子焼き、写真用に切る前に一度お持ちしますか?」的なことを聞いている。

なるほど、まるで高級店のようだ。丸焼きなどを見せてから後で切り分ける。
とはいえ新子焼きでそこまでやるのはすごい。小樽のいい意味で雑にだしてくる「なると食堂」の半身焼きとは違う。
持ってきた新子焼きはめちゃくちゃデカくて圧巻!
あれは一人では無理かもしれない…というのとウマそうだなというのの両方の気持ちがせめぎ合う。
そして店員さんが写真のベストポジションや取り方をお客さんと話しながら親切にレクチャーしている。

やっぱり観光スポットだ!!!
この気持ちがとにかく溢れ出て止まらない。
なんだか最高の老舗アトラクションを全身で浴びた気分である。逆に清々しい。
ごちそうさまでした。
「焼鳥専門 ぎんねこ」の総評
新子焼き体験型観光スポット。
というべきか。

ここは老舗であり、歴史ある店でもあるのだが、それをしっかりとブランド化させ、初めて食べる観光客でも新子焼きを存分に体験できる店なのだ。
それはまるで「新子焼きワールド」そういっても過言ではない。
今回、自分は予算、大きさ、時間など様々なことが絡み合い頼まなかったのだが、それでもなんだか食べた気になるような錯覚を覚えるくらい、身近に新子焼きがある空間だった。

そして今回の「ちゃっぷ焼き」や「鳥もつ」でも、十分満足できるウマさなのは間違いない。タレもおそらくほぼ一緒だし、隣の席からは…

「タレがとにかく美味しい」
という声が聞こえてくる。
なので、無理して新子焼きを頼まなくても満足度は高かった。とはいえ、体験スポットと感じただけあり、お通し含め飲み物の価格は全体的に高め。
コスパはあまり良くないだろう。

人によっては「あ〜観光地価格だ」と思う人もいると思う。ここだけは心の準備が必要である。
そんないろんな要素が混ざり合う「ぎんねこ」。個人的には、とてもいい体験をさせてもらったと感じた。
いつか数人で来て、新子焼きも頼みたいなと思う。
歴史ある体験空間。ごちそうさまでした!!

店舗情報
店名: 焼鳥専門 ぎんねこ
住所: 北海道旭川市5条通7丁目右6 5・7小路ふらりーと
営業時間: 13:00〜22:00
定休日: 月曜日
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