【札幌・すすきの】「おばんざい みかん」の10円料理は本当だった!一人飲みしたら“別の戦い”が始まった

グルメ

10円のつまみ。

なにを思うだろうか? 駄菓子屋の話ではない。

初めてメニューを見たときは、ゼロを一つ見落としているのかと思ってしまった。仮に100円だったとしても十分安いだろう。

だが、本当に10円なのである。

ほかにも100円、200円と、この物価高の時代には信じられない価格の料理が並んでいる。

どうやって儲けを出しているのだろうか……!

しかも、実際に食べてみれば、料理はしっかり作られていてウマいのだ。怖いくらいの、文句なしの神コスパ店!

……と書いて終わりたいところなのだが、一人でカウンターに座っていると、それだけでは終わらない独特な空気を感じるのである。

今回は、そんな不思議な店をご紹介したいと思う。

すすきの「おばんざい みかん」は10円料理が並ぶ居酒屋

この店は、地下鉄すすきの駅から徒歩2分ほどの場所にある。

近くには「千春鮨」「あじこう」などがあり、「ココノススキノ」からもかなり近い。

この店は動画サイトで紹介されていて、あまりにもつまみが安かったため、一度は必ず行ってみたいと思い予約した。

実際に行ってみると、かなりポップな外観である。

いざ入店…

本当に10円!?驚きの激安メニュー

中へ入ると、店内はこんな感じ。

テーブル席が2卓、カウンター席が6席ほど。

正直、そこまで広くはない。どちらかというと、ギチっととした印象である。

スタッフは、ママだなという雰囲気の方、それとは別に若い女性スタッフ。

自分はカウンター席にもテーブル席にも座ったことがあるのだが、今回はカウンターに案内された。

「おばんざい みかん」のメニュー

メニューはガチで10円から!!

たち(白子)鍋、鶏とせり鍋、季節の野菜浅漬けも10円!!

自家製塩枝豆は100円など。

刺身系もすこぶる安い……。

100〜200円と、もはや刺身の値段ではない。

酒は生ビールが660円、ハイボールが500円となかなか良心的。

ただし、グラスはそれほど大きくない。

日本酒は地酒がそこそこ揃っているが、主力は880〜990円と、まあまあ高い部類に入る。

安くても770円で、なかには1,200円のものもある。

「みかん」のおばんざいを実食

日本酒でちびちびやろうと、880円の地酒を注文。

すぐにお通しが運ばれてきた。

お通しは440円。悪くないラインナップ。

この段階で1,000円は軽く超えているので、すでに「せんべろ」というわけにはいかない。

さっそく、刺身やつまみを注文である。

たこ頭やにしん漬けなど、すべて100〜200円だ。

生牡蠣もあり、この雰囲気は最高である!

盛り付けでいい感じに見せているが、刺身の量自体はそれほど多くない。写真のラインナップで、合計700円くらいだったと思う。

牡蠣もデカいというわけではない。また、刺身も「さすが北海道、鮮度抜群!」と感動レベルというより、良くも悪くも普通である。

そのため、見た目ほど「安すぎる!!」とは思わないかもしれない…

続いて、塩ジンギスカン鍋。

これで600円はかなり良いぞ!

卓上の鍋を使い、自分で焼いて食べるのである。食べていて気づいたのだが、この店はそもそも肉質がかなりいい。

しかも牛肉などは北海道産にもこだわっている。

少し奮発して肉料理も頼むと、一気に満足度が上がる気がする!!

こちら以前頼んだ白老牛のサーロイン

野菜もこだわりを感じ、大変美味しかった。

白老牛のみすじすき焼き(2人前)

10円料理に比べれば価格は跳ね上がるが、それ以上の満足度がある!!

助たち鍋。

こちら10円。

これはさすがにバグ。

本当に10円でいいの?という感じだ。

きのこもたっぷり。スケソウダラの白子なので、そこまで高価なものではないのかもしれない。

だが、それでも10円だ!

完全なるサービス価格だろう。

タマラナイ!!

これぞコスパ王!!

一人カウンターで感じた“独特な空気”

……と、ここまで楽しんでいるように見えるが、

この店には行った人にしかわからない独特な空気感がある。

まずこの文字。

「スタッフ喉乾いてます」

である。

カウンターに座っていると、何となく“スタッフからの圧”を感じるのだ。

まるで……

「ここまで安いんだから、スタッフにもお酒を出してくれますよね?」

と、耳元で囁かれているような気がしてしまう。

いや、もちろんスタッフにそんなつもりはないのかもしれない。

だが、10円の鍋を貪っていると、こちらが勝手にそう思ってしまうのである。

そして隣では、常連らしきサラリーマンが「今日も飲んでよ!」と、スタッフにドリンクを振る舞っている。

スタッフも「ありがとうございます!」とうれしそうで、会話も大いに弾んでいた。

その光景を横目で見ていると、

このまま普通に食事をしていていいのだろうか……。

という罪悪感が芽生えてくる。

料理が安すぎることへの申し訳なさと、どう振る舞えばいいのかわからない戸惑いが一気に押し寄せてくる。

ここは、デフォとしてスタッフと話しながらご飯を食べる店なのか??

ウマい居酒屋で、一人ゆっくりとウマい酒と飯を楽しみ、ふらっと店を出る。

そんな気持ちで来ていると、何とも勝手に気を使ってしまうのである……。

正直、もう少し何か追加しようかなとも思った。

だが、どう振る舞えばいいのかわからない妙な罪悪感を感じ、ここで追加注文の手を止めた。

こればかりは人による。

この空気が楽しい人もいれば、自分のように勝手に気を使ってしまう人もいるだろう。

合うか合わないかは、ぜひ自分で確かめてほしいぞ!

「おばんざい みかん」の総評

料理は激安でウマい店。

これは事実である。

ただし、一人飲みはかなり人を選ぶ。

人によってはカウンターで飲んでいると、料理が安ければ安いほど…

「自分はこのまま、ここにいてもいいのだろうか……」

という自問自答が続くことになる。

また、日本酒は880円のものが主力。ビールもジョッキサイズではなく、お通しは440円である。

激安メニューは確かにある。

だが、よほど強い意志で10円メニューだけを食べて店を出る強者でもない限り、一人飲みでも何だかんだ3,000円くらいはいくだろう。

スタッフにドリンクを振る舞えば、会計はさらに跳ね上がる。

なんとなくだが、ここは激安料理だけで完結する店ではないのだろうと感じた。

一方で、スタッフとの会話を楽しみながら、常連のような雰囲気で飲みたい人にはめちゃくちゃ楽しい店だと思う。

そして、テーブル席に座ったときは、この独特な空気をまったく感じなかった。

自分がカウンターに座っていたときも、別のグループがテーブル席で盛り上がっていたが、いたって平和。

「安いね〜」なんて言いながら、楽しそうに会計をしていた。

ここには、自分との戦いという魔物が棲んでいる。

だが、座る場所や飲み方次第では天国にもなる。

料理は安くてウマい。

だがカウンターでは、独特な空気が待っている。

そんな不思議な店だった。

なにはともあれ、ごちそうさまでした!!

店舗情報

  • 店名:おばんざい みかん
  • 住所:北海道札幌市中央区南5条西4丁目5 すすきの寿ビル1階
  • 営業時間:17:00〜23:00(L.O.22:30)
  • 定休日:日曜日・祝日

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