せんべろは入場券。
まさにそれを感じた店が、札幌にある。
せんべろといえば、安くベロベロになれるのが売り。「こういうのでいいんだよ」というツマミを楽しみながら飲むのが心地よいのだ。
1,100円で酒2杯と小鉢2品。
このせんべろセットの内容を見れば、酒飲みは吸い込まれずにいられない。
しかも、もう一度1,100円を払えば、今度はドリンク3杯の「追いせんべろ」を頼める。どう考えても、飲ませる気満々である…!
だが、実際に利用してみると、この店の本体はせんべろではなかった。
本当に驚いたのは刺身なのだ。
一人用として用意された11種盛りは新鮮な魚がぎっしり。
さらに「ガチ盛り」は名前どおり本当にガチ。
安く飲める店だと思って入ったら、その先に北海道の本気の刺身が待っていたのである。
目太間において、せんべろは“入場券”だったのだ。
それでは、レビューをしていこうと思う。
札幌「目太間」はマグロがウリの海鮮居酒屋
この店は、すすきの駅から歩いて3分ほど。狸小路2丁目にも近い、KT三条ビルの地下1階にある。

普通に歩いていると、そのまま見落としてしまいそうになる。
しかし、ビルの中を覗くと、地下へ続く階段に「目太間」の案内がしっかり出ていた。

以前紹介した「Nendo」は、このフロア内。
自分は「目太間」へ向かう途中「Nendo」を見つけた。もともと動画サイトで、せんべろセットがあるという情報を聞きつけ探していた店でもある。
だが、その情報がなかったら店の存在にすら気づかなかったのである。

数ある札幌の居酒屋の中から見つけてもらうには、こうした看板や導線が必要なのかもしれない。
駅からは近いが、地下にあるため気づきにくい場所なのだ。
1,100円でドリンク2杯+小鉢2品のせんべろセット
中に入るとこんな感じ。

木を基調とした、いかにも居酒屋といった雰囲気で、カウンター席へ案内される。

席に着くと、さっそく「せんべろセット」の文字。

1,100円でドリンクは2杯。
通常の飲み放題ではサッポロクラシックを選べるのだが、せんべろの場合は麦とホップのみ。
そのほか、北海道の地酒も揃っている。560円までのものなら注文可能だ。
まずは、せっかくなので釧路の地酒「福司」を注文。
そこへ、2品の小鉢がついてくる。

ほうほう……なるほど!
2品ではあるが、ちょっと弱い。
弱いが、ちょうど良い。
酒飲みにとって、絶妙なところを突いてくる2品だ…!
正直、小鉢だけを比較すれば、店の正面にある「NENDO」のせんべろに軍配が上がるだろう。
とはいえ、酒飲みが一杯目と合わせるには悪くはないだろう。
何より、北海道の地酒を選べるのがうれしい。とてもイイ感じである。
こちらは、ある日のせんべろセット。

小鉢はやはり弱めである……。
だが、麦とホップはサッポロクラシックのグラスに、綺麗な泡で注がれている。
グラスの洗浄状態もよく、意外なほどウマい。一瞬、サッポロクラシックを飲んでいるような錯覚すら受けた。
鳥貴族で飲む、泡まで綺麗な金麦のようである……。

こちらも、ある日の小鉢2品。
魚の切り身がうれしい。そんなこんなで、目太間の小鉢2品はだいたいこのような感じ。
そもそも、1,100円でドリンク2杯と小鉢2品がつく時点で、コスパは良し。
目太間の本命は「さしみおひとり様盛り」だった
正直、ここまでなら、とりわけ大感動とまではいかず、このまま店を出てもいいかなとも思った。
だが、ここには一人用の刺身盛りが用意されている。
もちろん大皿の刺し盛りもあるのだが、こちらはせんべろを楽しむ一人飲み客に向けたものだろう。
目太間は刺身がウマいと評判で、そういったレビューもよく目につく。
周りの客も次々と刺し盛りを頼んでは、いい顔で悶絶している。

……となると、頼むべきだろう。
注文したのはこちら。
さしみおひとり様盛り(1,500円)

うひょぉぉぉ!!!
さっきまでの平穏な気持ちが、一気に高鳴る。
鼓動が速くなるほどの、このビジュ!

ラインナップは…
- ボタンエビ
- シメサバ
- ホタルイカ
- マグロ
- サーモン
- 卵焼き
- ホタテ
- 水蛸
- はまち
- 皮つき真鯛
- 北寄貝(紐付き)
という、11種類のものスゴイ内容である。
こんもり盛られていて、上を崩すと、下からどんどん出てくる……!!

一切れのものもあるが、ほとんどが二切れずつ入っている。

鮮度も、もちろん抜群。
マグロは新鮮さを感じさせる、鮮やかなルビー色である。
さすが、マグロに特化しているだけある。最初は1,500円という値段に躊躇したのだが、食べ終わってみれば大興奮の大満足。
そう……ここは、せんべろセットを足がかりにして、コスパが良いと心から思える最高の刺身を食べさせてくれる店なのだ。
挨拶代わりのせんべろセットから、本命へのスライド。
これこそが、目太間の真価だったのだ。
この刺身と、せんべろセットで選べる日本酒が抜群に合う。
ぜひ同時に頼むことをオススメする!
3,500円の刺身ガチ盛りもヤバすぎた!
あまりの刺身の良さに感動。
次はガチ盛りが気になりすぎて、別日に友人と来た。
刺身ガチ盛り(3,500円)

おい……ガチすぎだろ…!!
半端ない。
先ほどのおひとり様盛りに2,000円プラスするだけで、ここまでとは…
北海道クオリティともいえるネタを、これほど大胆な盛り方で楽しめるのだ。

素晴らしすぎる……!
味はもちろん、見た目にも大感動。やはり、ここは刺身を食べる場所。
そう認識せざるを得ないッッ。
札幌「目太間」の総評|せんべろは刺身への入場券
せんべろを入口に、北海道の刺身を楽しむ店。

といったところだ。
正直、せんべろ自体はドリンク2杯に小さな小鉢が2品。
大感動というわけではなく、「少しお得かな?」というレベルなのだが、ここは居酒屋として、そもそものレベルが高い。
目の前では大将が刺身を切り、注文が入ってから一皿ずつ丁寧に盛り付けている。
客もひっきりなしに訪れるため、予約もしておいたほうが安心だろう。

こうした地力の強い店が、まずは場所を知ってもらう入口として、せんべろセットを用意している。
そんな印象が強い。
そのため、せんべろセットだけで店を出てしまうと、目太間の真価が分からないまま再訪しない人もいそうだ。

ちなみに、せんべろの2回目として「追いベロ」も頼める。
こちらは1,100円で、ドリンク3杯のみといった内容だ。
せんべろと刺身を頼み、まだ足りなければ追いベロへ進むという選択肢もある。
ただし、その場合は合計3,500円を超えてくるため、リーズナブルに飲んだというより、いい店でしっかり飲んだという感覚になるだろう。
安く飲んで出るのか。
それとも、刺身や料理までしっかり楽しむのか。
せんべろは入場券。そこから先は自分次第だろう。
そう、コスパは自分で作るのだ!!
ごちそうさまでした!

店舗情報
- 店名:目太間
- 住所:北海道札幌市中央区南3条西2丁目 KT三条ビル地下1階
- 営業時間:15:00~23:30(料理ラストオーダー23:00/コースは16:00~)
- 定休日:日曜日(祝日は不定期で営業)
健闘を祈る!!


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