冗談が本当になる。
その言葉にどういう印象をもつだろうか?
昔から…
- 「瓢箪から駒が出る(ひょうたんからこまがでる)」
- 「嘘から出た実(まこと)」
という言葉があるように。
そういうことが起こるというのは、時に必然であるのかもしれない。
たとえば、たまたまふざけてやってみたものがガチ採用される。
そういう場面はたまにあるし、別に誰もいいと思わないだろうなと思うものを冗談でやったら、意外に心をつかんでしまうというケースもあると思う。
今回はそんな料理の話なのである。
それでは紹介していこう!
「村上カレー店 プルプル」とは
村上カレー店 プルプルは1995年4月1日オープンの老舗。
食べログ「カレー EAST 百名店2026」にも選出されている。

この店は札幌の狸小路の道をずっと西7丁目の方へ歩いて行き、抜け切って少し歩いた場所にある。狸小路には「うぉんたな」もあり、自分は昼飲みの後にいった。
もし、地下鉄なら西11丁目駅からも近い。
最初はこの店の存在を全く知らなかったのだが、「掟ポルシェ氏」のSNSを見ていたら、同じ時期くらいに札幌でこの店のウマさを大絶賛していたのを見て知った。

そう…大抵札幌でカレーといえばスープカレーをチョイスするだろう。だがこちらはスープでもなければドロドロでもない。
なんともいえない中間のカレー…!
そういった謎めいた雰囲気が好奇心を駆り立ててしまったのだ。
そして人気メニューの「ナット・挽肉ベジタブル」というカレー。
この名前だけで興味がそそられてしょうがない。
今回は雪というのもあり、なんともいえない外観でなかなかやりそうな店だ。

ロンダルギアの洞窟に入る時のような緊張が走るぞ…
店内ではゴキゲンなレゲエが流れる
店内はこんな感じ。

比較的空いていたため、奥の方の席に案内。
店内ではご機嫌なレゲエが流れまくっている。リズムの心地よさが空間を包んでゆく。
さっきのロンダルギアへ入る緊張などどこへやらである。
早速着席し、メニューを開くとこんな感じ。
プルプルのメニューと辛さ
定番も押さえながら、なかなか個性的なメニューが並んでいる。

そしてカレーメニュー自体が面白い。

- ラムキーマと青汁
- サバ缶・カレー
- ナンコツ・キーマ
など惹かれる単語が多いのである。
また、辛さの幅広さ。
辛さは0番から選べるのだが、なんと101番以上まで存在する。
もはや「何番まであるの?」という世界である。
ちなみに大人は5番から、普通の人は6〜20番あたりが目安らしい。
こちらはライスの量の調整。

個人的にはカレーでライスをガツガツというより、酒で流したいためこれは嬉しい。
ちゃんと普通量の目安がおにぎりの絵とカロリーで書かれているところも良心的。
こちらはその他のメニュー。

追加トッピングやビールなども置いている。エイプリルフールの冗談から生まれた「ナット・挽肉ベジタブル」
もちろん注文メニューはナット・挽肉ベジタブル。辛さは初手なので15にした。

この「ナット・挽肉ベジタブル」は、創業から2年後の1997年4月1日、2周年のエイプリルフールの冗談メニューとして出したものだった。
ところが客から「また出して」と何度も言われ、正式メニューになったのである。
それから約30年後の今も看板メニューになっている。
まさに冒頭で伝えた、冗談が本当になってしまうとはこの事だろう。
サッポロクラシックをお願いし、提供を待つのだ。

出てきたビールはガン冷え!ありがてえっ!
店内ではレゲエに合わせて鼻歌を歌う村上店主のメロディが聞こえてくる…!
「ナット・挽肉ベジタブル」を実食レビュー

おお〜〜〜〜!
こういうビジュアル!!
皿の雰囲気といい、超こだわってますというより本当の個人店という感じがたまらない。綺麗というより、いい意味で雑。そそられる。
早速食べてみると…

ウマい!!!
…というより、最初は「不思議な食べ物に遭遇した」
…というのが感想。
入っているのはひきわり納豆で、鶏の挽肉。
納豆の匂いは不思議としない。納豆の粒感と鶏ひき肉の粒感が混ざり合い、独特の味と食べ心地を醸し出す。
そこにオクラの粘り、なめ茸も混ざり合っていてキノコのウマさ。

カレー…なのか?
という疑問を脳が持ち始める味だ。
辛さは15だとあまり感じなく、もう少しスパイシーさが欲しいかもという感じになる。
これ、辛さを50〜100にしたら、スパイシーさが加わりめちゃウマくなるかも…!
この辺りで、このカレーは「ウマい!」と一発で感じる直感系グルメではなく、食べるほどだんだん離れられなくなる「粘着系グルメ」という感じがした。

初手はそこまでと思うのだが、気づいたらまた食べたいと思い出すやつ。
あのトッピングや辛さはどうなんだろうとか想像も…いわゆるだんだん沼らせるという事である。
言語化は大変難しい味なので、一度食べてみる事をお勧めする。
まさに未知との遭遇を、舌で感じることになるだろう。
「村上カレー店 プルプル」の総評
まさに冗談から生まれたカレー。

そう感じるカレーだった。
ひきわり納豆+鶏挽肉+オクラ+なめたけをカレーに入れるなんて、普通に考えて家庭とか家レベルでならいいのだが、冗談という大旗を掲げないと店のメニューでは出せないだろう。

いや、もしかしたら「エイプリルフール」という予防線を張っただけで、本当は村上店主もメニューに入れたかったんじゃないか?
それくらい店のメニューとして出すには勇気のいる組み合わせだ。

そして正直に言うと、このカレーは何が魅力的なのか説明できないところだ。
そのため「なんでこんな人気なの?」と最初は思うかもしれない。自分は再来しなくてもいいかなと最初は思った。
だが現在、自分は不思議とまた食べたいと思っている。
それは、自分も説明できない。
ただ、次はもっとベストな辛さを探して注文してみたいと思っている。
ごちそうさまでした。

店舗情報
店名: 村上カレー店 プルプル
住所: 北海道札幌市中央区南2条西9 ケンタクビル29 B1F
営業時間: 11:00~14:30 / 17:00~20:00
定休日: 日曜・祝日
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