逃げたと思ったら、同じ場所へ戻ってくる。
ドラマやゲームなどで、そんな展開を見たことはないだろうか?
危険を避けたつもりが、いつの間にか元の場所へ戻っていたり、別の道を選んだはずが、実は同じ場所につながっていたりする。
そんなことが、寿司の世界でも起こってしまった。
そこは比較的入りやすく、寿司を1貫から注文できる。軽く寿司と酒を楽しみたい自分にとって、まさに駆け込み寺のような店だった。
だが、あとになって思いもしなかった事実を知ることになるのだ…
そんなファンタジーのような出来事が、
札幌にある「COCONO SUSUKINO」で起きてしまったのだ。
それではレビューしていこう……!
「ふくはら」とは
今回紹介する「ふくはら」は、すすきの駅の地下通路からそのまますぐ行けるCOCONO SUSUKINOの地下1階にある。

店の正面には以前紹介した「エルムの山麓」、隣にはいつも大行列の「根室花まる」があり、最も密度の濃い区域だ。
このフロアには「どんぐり」もある。
ここへ最初に来たとき、隣の「根室花まる」があまりにも行列で、「並んでられないな〜」と思っていたところ、
目に入ったのが「立食い」の看板である。

店頭には寿司だけでなく、魚や惣菜なども並んでいる。
一見すると魚屋のようでもあり、看板がなければ立食い寿司の存在には気づかなかっただろう。
奥の一角には立ち食い寿司のカウンターもあるという、少し変わった店なのである。

「ふくはら」に入店
店内は、一角に設けられた立ちカウンターのみ。
結構こぢんまりとしている。

この大将の目が届く範囲のこぢんまりさが、根室花まるとは違って落ち着く……!
だいたいMAXで6人くらいだろうか?
サクッと食べて、サクッと出る人も多いため、結構入りやすい。
メニューはこんな感じ

少し見えづらいが、訪問時は190円のメニューが主力。
「はずれなしまぐろ」「辛さ豪快山わさび真いか」「みんな大好きサーモン」などなど。
ネタ一つひとつに添えられたコメントが可愛い。
最初は大将が結構若いため、重鎮感が感じられず少し不安だったのだが、なかなかどうして。
仕事はしっかりとしていて、対応も親切丁寧。
気持ちよく食事ができそうだという期待に駆り立てたれる。
「ふくはら」の寿司を体験
瓶ビールは小瓶だったので、いきなり地酒の日本酒。
「北の勝 しぼりたて」

ちゃんと搾りたての四合瓶からついでくれてウマかった。大正解。
そして「タチポン」である!

いい素材を使っているんだなと、見ただけで分かるトロけ具合だ。
もみじおろしでなく、一味唐辛子システム。
昔仙台の寿司屋で「一味で辛味成分が入るから十分」と教えてもらった記憶を思い出す。クオリティは高いが、ちょっと量は少なかった。
さて…寿司である!
トロにしん

いい!!!
そしてウマい!!
この1貫で、この店はきっと何を食べてもウマいと確信した。
アタリだ。
山わさび真イカと、たらばのふんどし。

イカは言うことなし。
「ふんどしって食べられるんですか?」とガチで聞いてしまったが、当たり前のように「食べられますよ!」と言われて注文。
これもウマい、それ以上に珍しさに感動してしまった。
ブリ

この厚みに泣けてくる…!!トロける…!!!
すじこ

軍艦ではないタイプのすじこの握りが結構好きなのである。たまらん…!
そういえば、「根室花まる」で食べたものと同じタイプ。
エビ

ちょっとお時間いただけますか?と生のエビを殻ごと焼いてから剥いて握って出してくれた。素晴らしいクオリティと手間。
エビは焼きたてであったかったぞ…!感動。
ホタテ

切り方が、どことなく根室花まるっぽい。
ねっとりとした濃厚な甘味。
このあたりで、次もあるので店を出た。
終始大将は親切に笑顔で対応。寿司もウマく、コスパも良い。気持ちよく店を出たのである。
「ふくはら」の正体を調べてみた
ビビった新事実……!

「根室花まるの行列客を狙って、きっと対抗するように始めた店なんだろうな」
「その割には、ネタにもしっかり仕事がされていてウマかった。いい店を見つけられたぞ」
……と、これまでずっと喜んでいた。
ところが今回、この記事を書くためにあらためて店のことを調べてみると、
ここは…
根室花まる
だったのである……!
頭の中で『世にも奇妙な物語』のメロディが流れる。

正確には、根室花まる公式サイトで「併設店」として紹介されている。
そういえば、のれんの写真を見直すと、正式名称は「魚のネムロ ふくはら」。
そのネムロはそういうことか…とゾッとしてしまった。

根室花まるが混んでいたため、隣にある対抗店へ逃げ込んで満足したつもりが、そこも根室花まるだったというとんでもない罠にかかったような気分である…!
まるで、ハリウッド映画のどんでん返し。
自分が「ウマい、ウマい」と食べていたのは、結局また根室花まるだったのだ……!
「魚のネムロ ふくはら」の総評
逃げた先にも、待ち構えていた。

そんな店だった。
だが、純粋に寿司のクオリティはかなり高い。
ネタにも仕事にも、「ふくはら」ならではのものを感じる。
少なくとも、自分が根室花まるで食べたときには、注文を受けてから焼き上げるエビや、あれほど厚切りのブリには出会わなかった。

花まるの併設店だと知らなくても、「根室花まるが混んでいたからこそ、この店に出会えてよかった」と思える満足度を提供してくれるのがスゴい。
そして、以前コラムでも声を高らかにして訴えた、寿司を「1貫」で食べられる良さ。
こちらは回転寿司ではなく立ち食い寿司なので、1貫提供は当たり前なのかもしれない。
それでも、根室花まるの併設店で訪問時は190円のネタを中心に、
握りたての寿司を1貫から楽しめる。

この使い勝手のよさは、一人で寿司と酒を楽しみたい自分にとってかなりありがたい。
根室花まるが混んでいるからと諦めて帰る前に、すぐ隣をぜひ覗いてみてほしい。
逃げ込んだ先で、結局また花まるに出会う。
そんな世にも奇妙でウマい体験ができるかもしれない。
大将、ごちそうさまでした!!

店舗情報
店名: 魚のネムロ ふくはら ココノススキノ店
住所: 北海道札幌市中央区南4条西4丁目1番1 COCONO SUSUKINO地下1階
営業時間: 総菜エリア 10:00~20:00/立食いエリア 10:00~15:00、17:00~20:00
定休日: COCONO SUSUKINOに準ずる
COCONO SUSUKINO 地下1階のその他の店はこちら
▶︎エルムの山麓
▶︎根室はな丸
▶︎いつもと違うDONGURI
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