函館で海鮮丼。
そう聞くとどんな店を思い浮かべるだろうか?
函館朝市に並ぶ観光客。豪快に盛られたウニやイクラ。SNS映えするようなキラキラした海鮮丼。
まさに、函館の楽しみ方のひとつである。
今回紹介したい店は、最初SNSで有名な店の店主のつぶやきを見て気になった。
ちょうど函館に行く前だったこともあり、「ここは行ってみたい」と思ったわけである。
実際に足を運んでみると、昔からそこにあるような店で、おじいちゃんとおばちゃんが二人で切り盛りしている。
店内に入れば、どこか昔の函館に迷い込んだような空気が流れている。
そして海鮮丼を食べに入ったはずなのに、店を出た時に一番残っていたのは、ご夫婦の人柄だった。
観光地の豪華な海鮮丼とはまた違う、函館の味と人情に触れられる店であった。
それではレビューしていこう。
「くいしんぼう函館」とは

この店は函館駅から徒歩5分くらい。
以前紹介した「ラキピ」の裏側の方へ歩いていった先に、ひっそりと佇んでいる。
目と鼻の先には、塩ラーメン文化のブログに出てくる「にしん亭」もある。「JRイン」も近い。
この雰囲気…模型キットで出てくる、ウェザリングを施した店のようないかにも老舗。

函館の有名な「どんぶり横丁」に連なる比較的新しく感じる店では、太刀打ちできないような年季が入っているぞ。
正直、以前書いた「津軽屋食堂」同様…
SNSやメディアなどで紹介されていなかったら、入るのを躊躇してしまうような店構えだろう。
「くいしんぼう函館」に入店
店内はこんな感じ。ストーブがありほっこりだ。

まるでじいちゃんばあちゃんの家が函館にあり、そこに紛れ込んだかのような雰囲気と匂い。
いいねぇ、この食堂感…!
おじいちゃんがゆっくりと歩いてきて、「何にします?」と笑顔で聞いてくれる。

絶対いい人!というオーラと話し方。
癒されるぜ…
メニューには2,000円の「3色海鮮丼」というお得な海鮮丼があり、
- イクラ
- カニ
- エビ
- サーモン
- ホタテ
- イカ
- サーモンフレーク
から好きなものを3種類選べる。
ウニ入りだと3,800円になるので、ウニを入れると一気に1,800円アップ。
これはちょっとコスパが悪くなりそうなので、今回は普通の3色海鮮丼を注文した。
缶ビール持ち込みOK!?
メニューに缶ビールを発見したので、追加で注文すると……。
「缶ビール切らしてるんです……」と、残念そうにおじいちゃん。
その時、ちょうどバッグにゴールデンカムイが珍しく購入したサッポロクラシックが入っていたので、図々しくもダメ元で聞いてみた。
「これ今持ってるんですけど、飲んでもいいですか?」

すると、おじいちゃんは和かに
「どうぞどうぞ!」
うおおお〜〜歓喜!!!
めっちゃ海鮮丼とビールがしたかったから、泣きそう……!
そして、そこで衝撃の一言を聞く。
「グラス持ってきましょうか?」
なんと、持ち込んだビールなのにグラスまで。

しかも、アテに塩辛まで持ってきてくれた。
この塩辛がまたウマい!

「これ、めちゃウマいです」とついつい伝えてしまった。
見た感じは普通の塩辛なのだが、なんだこのウマさ。
そして、なんちゅう優しさ…。
優しさに満ちたご夫婦と店なのである。
「くいしんぼう函館」の3色海鮮丼

いいじゃないか!
イクラとホタテとカニをチョイスしたのだが、バランスよく綺麗に配置されている。
いやぁ、ウマそうである。

イクラは新鮮さを感じる大粒のプチプチさで、安定のウマさ。ホタテも同様、ねっとりとしたウマ味があっていい感じ。
カニは少し量が少ないかな?ご飯に対して、ちょっぴりバランスが悪いかもしれない。
原価が高そうなネタを注文すると、もしかしたら量が少なくなるのかもしれない。
他のネタを選んだ時の量も試してみたくなる。
とはいえ、味はグッド!
そして、この味噌汁がガチクソウマかった。

アオサのような海藻なのだが、噛みごたえと食べごたえがあっていい感じ。
味噌も濃いめで、わかっている。
う〜む、素晴らしい布陣だ。海鮮丼をむさぼり、ビールで流す。

そして味噌汁をすすり、塩辛をつまむ。
バッチリ合う。
海鮮丼だけだと少しご飯が多く感じるのだが、味噌汁や塩辛があることでだいぶバランスが良くなる。
とはいえ、ご飯の量はまあまああるので、函館でこのあとも食べ歩きたい場合は「ご飯少なめ」必須だろう。
そんなこんなで、ご飯の量と格闘しながらも完食した。
「くいしんぼう函館」の総評
函館の温もり。

これに尽きるだろう。
飲食店とは飯のウマさもそうなのだが、以前「津軽屋食堂」でお伝えしたとおり、その店の空気感や人柄でも味が変わる。
事実、味そのものは変わらない。
だが、変わると言い切りたいくらい満足度が違う。
正直、海鮮丼自体はもっとウマい店もあるだろう。
ネタの量もバランスがいいとはいえ、ドカッと多いわけではないし、すべてが絶賛というわけでもない。

だが、ご夫婦の人柄と優しさ。
海鮮丼だけでなく、味噌汁やサービスで出してくれた塩辛など、すべてを合わせた時のバランスがとてもいい。
ましてや、持ち込んだ缶ビールにまでグラスを出してくれて、笑顔で飲ませてくれる。
そんな一つ一つに、この店の空気感が出ているのだ。

そして店を出る頃には、なぜだか「自分も人に優しくしたいな〜」と思えるような、清々しい気分になっていた。
海鮮丼を食べに来たはずなのに、最後に残ったのは函館の温もり。
そんな店である。
じっちゃんばっちゃん!ごちそうさまでした。

店舗情報
店名:くいしんぼう函館
住所:北海道函館市若松町8-24
アクセス:JR函館駅から徒歩約5分
営業時間:11:00〜19:00
函館駅周辺の自分も実際に泊まったコスパ抜群のおすすめホテル
→「JRイン函館」の朝食、いくら食べ放題と回転寿司を満喫
→『A-GATE HOTEL」カプセル宿泊3,500円で酒飲み放題
その他の函館のブログはこちら
→【検証】ラッキーピエロは持ち帰りできる?東京まで運んだ結論
→【ラッキーピエロ】「バーガー2個くらい余裕だろ」頼んだらデカすぎた!
→【函館ラーメン】実際に歩いて感じた“函館塩ラーメン文化”
→【松羊亭】ラムロールがめちゃウマな地元密着の名店
→【酒の丸善】優しさに包まれた角打ちは「ルイーダの酒場」だった
→【函館グルメ】海鮮居酒屋「魚さんこ」が最高だった|活イカもウマい大衆酒場
→【函館グルメ】「コルツ」のランチが異次元だった
→【函館寿司】すし雅は3時間待つ価値ある?
→【函館グルメ】函館産フィッシュ&チップスで酒が止まらない

コメント