1,000円でベロベロになる。
そう、せんべろである。
コスパを求めるこのサイトにとって、「せんべろ」という言葉は、もはやコスパカ的バイブルともいえるだろう。
「せんべろ」にも種類があり。
- 酒とつまみが攻守ともにバランスのよいタイプ
- 酒がやたら多く、つまみが少ないタイプ
- 酒が少なく、つまみがゴージャスなタイプ
このあたりに分かれる。
酒とつまみのバランスが悪いタイプは、追加注文させる作戦なのでは?と感じるケースもある。
だが、そこで追加すると歯止めが利かなくなり、もはやせんべろではないだろう。
本末転倒なのだ。
そのため、なんとかその罠を掻い潜り、酒とつまみのバランスを合わせて店を出るのがプロ。
今回紹介するのは、3杯+3品で1,000円という超高コスパなうえ、バランスも悪くない店。サービスもよく、酒も目新しいうえに種類も多い。
雰囲気も最高。
なのに、魅力的なメニューに…!惑わされる…!
せんべろセットだけで必ず店を出る自信を持っていた人間が、結局収められず完敗してしまった。
そんな哀れながらも最高だった体験をご紹介しよう。
「Nendo」とは?

この店は、すすきの駅1番出口から徒歩2〜3分。狸小路商店街からも徒歩1分ほどの「KT三条ビル」地下1階にある。
立地的にも、なかなか最高な場所。
近くには「ぱさーる」や「すみれ」もある。寿司、ラーメン、そのほか近隣の居酒屋を楽しむにも、最高の大三角形ができあがる場所である。
実は最初、「目太間」という店がこのビルの地下にあり、秀逸なせんべろセットを出すことで有名だったため、探しに来たのである。
そのまま、なんとなく地下を散策していると…
良さげなせんべろセットの紹介を見つけてしまったのだ。

お茶を使った酒や、ひねりを利かせたつまみ。そんな文字が並び、写真には3品のつまみ。
しかも酒が3杯飲める……。
なんてすごいコスパなのだろうか。
沖縄のせんべろ文化では3杯は当たり前だったのだが、北海道で同じような内容を本当に1,000円で出す店を見るのは初めて。

お茶を主役にしたコンセプトの店もあまりない。
このコスパと、偶然店を発見したワクワクを感じながら入店した。
「Nendo」の3杯+3品1,000円せんべろを体験
店内に入ると、明らかに正解だったと思わせてくれる親切な店員さん。
「せんべろセットだけでもイケます?」と聞くと、
「もちろん!!」と笑顔でお出迎え
こういう話しやすさも含めてイイカンジだ。
※このせんべろセットは15時から17時までに来店した人限定で、料金は1,000円。支払いは現金のみとなっている。
店内はこんな感じ。

「せんべろ」なんてやっていなさそうなくらいオシャレ。
女性グループやカップルも多く、かなりの人気店。見たところ、せんべろセットと通常メニューを併用しながら楽しんでいるようだ。
自分は一人で来店。
追加注文するとコスパが悪くなるため、
「せんべろだけで店を出るぞ」と
強く気を引き締める。
店員さんが、せんべろで飲めるメニューを持ってきてくれた。

生ビールをはじめ、本格的なお茶割り、サワーやハイボールはもちろん、抹茶の日本酒や北海道の定番日本酒もある。
さらにワインや、翠ジンのソーダ、煎茶ソーダといった変わり種もある。

やはり、こういう店に来たら名物のこのあたりを選びたい。

いつもは生ビール一択なのだが……。
「名物!宇治抹茶ビール」がとても気になり注文!

おお〜〜!
これは新鮮なビジュアル!!!
なんか、いい感じのバーなら、これ1杯で1,000円弱取られそうなくらいのビアカクテル。

さっそくいただくと、抹茶の味が強くてウマい。
濃厚な宇治抹茶の中に、ビールの苦味と余韻が残るハイブリッドな感じ。そんなこんなで楽しんでいると……。
つまみ3品セットが来た。

うお!!!!
結構いいじゃん!
- 枝豆
- シメサバおろしポン酢
- トマトガリ
酒飲みのことをわかっている、このセットに狂喜乱舞する。

もうこれだけで1,000円だろ!!
という感情が芽生える……。めっちゃコスパいいぞ。さらにあと2杯も酒が選べるなんて……。
合計3杯だと、酒のほうが絶妙に少し多いかなというバランスのセット。
せんべろのバランスをわかっている。
金滴 〜北の純米酒〜

トマトガリがウマく、早々になくなってしまったので、サバに合わせて日本酒を。
いちいちオシャレに出してくる……。

こいつが、サバおろしポン酢にベストマッチ!!
3品3杯のペース配分もバッチリで、1,000円でサクッと出られそうである。それ以前に、もう満足してしまっている。
実はこのあと「千春鮨」を予約していたため、あまりはしゃぎすぎてはいけないのだ……!
そう……。
せんべろのプロは、そういうものだ。
せんべろより高い「からすみ真たちの昆布炙り」を注文
……と、本日のおすすめメニューに目をやると……?

いや……オイ。
いや……なんちゅう破壊力の文字。
絶対日本酒に合うじゃん……。しかも、まだ酒は1杯頼めてしまう。
とはいえ、とはいえ……。
価格は1,480円で、せんべろセットの値段をゆうに超える。
けど、今回北海道では白子ポン酢(真たち=白子)しか食べてないし…焼きの白子はあまり食べてない。
しかもカラスミ…
自分の中の3人によるマギシステムが、首脳会議を始める……。
しっかりしろ!!!

いくだろ!
うおお〜〜! 行ってしまった!
しかも、なんちゅうビジュアル……。
せんべろセット以上の値段の一品を頼んでしまったのも、ヤバすぎる……!

最初は完全に負けた…と思ったが。
このメニューがガチでウマすぎて、泣けてきてしまった。
中は、ほぼ半生……。

そのトロトロの白子を、カラスミと昆布の旨味がガッツリと上下から支える。
北海道で食べた白子の中でも、3本の指に入るウマさ。
せんべろに収まらなかったことは悔しいが、頼んだ後悔は不思議とまったくなかった。
むしろ、これを体験しなかった方が後悔していたはず……!

めちゃくちゃよかった!!
最後の1杯は「濃厚ほうじ茶ビール」。

こちらは、濃厚なほうじ茶とビールをつなぐ架け橋。
つまみがなくても、これだけで最後の余韻に浸れる。そんなビアカクテルだった。
せんべろだけでは出れず、プライドは失った。
だが、それ以上の満足感を得たのである。
ごちそうさまでした。
「Nendo」の総評
名誉ある完全敗北をさせる店

といったところ。
冒頭でも話したとおり、せんべろのバランスはとてもよい。あれだけ多くの酒から選べるうえ、濃厚な宇治抹茶ビールや、ほうじ茶ビールまである。
地酒もあり、種類も豊富。それだけでもワクワクするし、素晴らしい。

つまみの3品も、定番を押さえながら、腹にはたまりすぎない酒飲みにうれしい量。まさにせんべろである。
だが……。
店の雰囲気、せんべろのコスパのよさ、店員さんの親切さ。そのすべてが相まって、「いい店だ」と感じてしまった。
いい店だと感じると、「つまみもきっとウマいのだろうな」という欲求が生まれる。
そこで「カラスミ真たちの昆布炙り」という文字を見てしまったら、もう無理だった。
完全敗北だ。

これが最初から計算されているとしたら、この店はすごい。
実際、このあとは「千晴鮨」で白子も出るであろう飲み放題コースを予約していた。それなのに、頼んでしまったのである。
とはいえ…この店の雰囲気。一度体験してほしい!
札幌へ行った際は、せんべろセットだけでも体験することをおすすめする!
ごちそうさまでした!!
店舗情報
- 店名:日本茶×干物 茶酒屋 Nendo
- 電話:011-252-9077
- 住所:北海道札幌市中央区南3条西2丁目6 KT三条ビルB1F
- 営業時間:15:00~24:00
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