せんべろ…それは魅惑の言葉。
1,000円でべろべろになれるという、「本当か?」と疑ってしまうような言葉。実は沖縄にはせんべろ文化というものがあり、かなり有名である。
正直、自分も最初は「東京にも別にせんべろあるじゃん!」と思っていた。
スマン…
桁がちがった。
1,000円で飲める満足度の戦闘力がまったくちがった…世界が違うレベル。これが普通の環境にある沖縄の人は幸せすぎる。
何はともあれ、今回は沖縄せんべろの原点とも言われる「大衆串揚酒場 足立屋」に実際に行ってきた。
せんべろの内容や雰囲気、本当に行く価値があるのかレビューさせてもらう。
大衆串揚酒場 足立屋とは

この店は那覇市の牧志公設市場付近にある居酒屋である。近くには「垂れ屋」や「川かみ鮮魚」、少し歩けば「百爆ステーキ」、「TORITON」もある。
牧志駅からだと歩いて15分くらい、今回宿泊した国際通り近くのホテルからも徒歩で行くことができた。
とにかく細い路地の隙間にあるような店なのだが、超混んでいる。どうやらここが沖縄の大衆居酒屋ブームの先駆けらしい。
「立ち飲み」や「せんべろ」をいち早く取り入れ、沖縄中へ広めた、いわばレジェンド。別店舗も何軒かあり、それぞれ違う形態で営業している。
那覇を歩いていると分かると思うのだが、「あれ?ここにも足立屋ある」と別の場所でも見つけてしまう。泉崎店もその一つだった。
この足立屋がある市場付近の通りには、たくさんのせんべろを取り入れた店が並んでいる。
その中でも足立屋は異様に混んでいて、とにかくワイワイしている。

「せっかく沖縄に来たのに、串揚げもな〜…」という感じだったのだが、やはりこのレジェンドを体験してみないと、ということで入店。
足立屋のせんべろを体験
まず驚いたのがこれ。立ち飲み限定「アカベロ1,000円」。

これはせんべろセットとかいう生半可なものではない。
菊之露酒造の「akari」という泡盛が、1,000円で時間制限なしで飲み放題になるものだ。
水割り、ロック、茶割りも可能。しかも本日のおつまみ1品付き。基準は泥酔したら終了。
まさにせんべろ界のフリーザというべきか。戦闘力530,000を叩きつけられた気分だ。
桁が違う…。
東京のせんべろは井の中の蛙だと感じた。酒好きでも「流石に…」と尻を巻いて逃げてしまうレベルなのである。
そんな自分は普通のせんべろセット。好きな酒3杯と、本日のおつまみから1品選べて税込1,000円。
これでも十分スゴいのだが。
ドリンクメニューは「足立屋 東町店」の写真を拝借させてもらうが、大体こんな感じ。ビールが写真だと一番搾りになっているが、こちらの店舗はオリオン。
足立屋も店によって出すビールが違う。

赤い星が付いているものは頼めないが、ほぼ注文できる。
そしてやはりオリオンでしょ。ということでオリオンドラフトを注文!!!

これが間違いないウマさだった。
実は沖縄のせんべろで出てくるオリオンは、店によって「オリオン麦職人」や「サザンスター」という発泡酒の生だったりする。
だが、足立屋は普通のオリオンドラフト。
ここに王者としての譲れないプライドを感じる。しかも目の前で注いでくれるし、しっかり洗浄されている味。

これはいいぞ!なんならこれ3杯で1,000円でも安い。
ここでビールの蓋をもらえる。

これを一つ渡すとドリンクに交換というわけだ。なるほどわかりやすいシステム。
…と、おつまみ1品が選べるので目をやると、結構種類がある。
ちょっと悩んだのが、せんべろのおつまみには、いわゆる沖縄名産みたいなものがないこと。
その横の別料金メニューなら、海ぶどうや島らっきょうなどもあるのだが…。
左のボードがせんべろサービスつまみ、右のボードがおすすめの追加料金つまみ。

普段ならコスパ重視で串揚げ4本とかめちゃくちゃお得なものを選ぶのだが…まだ店を回りたいし、旅行で沖縄に来たのだからそれを選ぶのもな…と躊躇。
悩みに悩み…
足立屋名物「もつ煮」。

足立屋ではやたらもつ煮を名物として推している。もつ煮か〜と思いながらも口に入れたのだが、ウマい。
というか、もつ煮としてのレベルが高い。
あっさりというより、しっかり炊いて濃厚に仕上げた味。ここからビールが進む進む。さすが名物というだけある。
結果的にオリオン3杯をキメてしまう。

お会計の時、1,000円札1枚を渡してフィニッシュ。
なんちゅうコスパ脳汁が出る店なんだ。ごちそうさまでした。
大衆串揚酒場 足立屋の総評
沖縄のせんべろの王者としての風格を見せつけられたというべきか。

もちろん、せんべろは他にも回ったし、レビューでも書かせてもらうのだが……何かここは「始まりの空気」というものを感じる。
他の店の店主や常連が集まっていたり、地元民が多く、物珍しそうに観光客もやって来る。那覇のせんべろ街の中心。
大交流場所という雰囲気。
ここから影響を受け、それぞれオリジナルのせんべろが生まれていったんだなと感じるような空気があった。
実際、横に立っていた客はビールを注いでいる店員に「1年前ここでお世話になって、覚えてます?」と声を掛けていたり、
その隣のおっちゃんは別の女性客に酒を奢ってワイワイしていたり、店員もそこに混ざりつつ、他の常連から酒をもらっていたりと。
酒だけではない。
体験として圧巻であった。

正直、セットのおつまみに関しては、沖縄らしいものも充実していたらうれしいな〜と思った。
ただ、これはこの店が地元の人のための店でもあるからなのかもしれない。実際、隣の地元民が頼んでいた串揚げは4本も入っていて食べ応えがすごそうだった。
そしてここはウマいつまみと酒以前に、酒場なのだ。
そう感じた店だった。
沖縄で最初の一軒をどこにするか迷ったら、まずは足立屋でこの空気感を体験してほしい。
酒だけではない、この店の面白さが分かるはずだ。
大衆串揚酒場 足立屋
- 住所:沖縄県那覇市松尾2-10-20
- アクセス:牧志公設市場から徒歩約1分
- 営業時間:10:00~22:00
- 定休日:日曜日
その他の沖縄せんべろレビューはこちら
▶大衆酒場 足立屋 泉崎店
▶︎川かみ鮮魚
▶︎垂れ屋
▶︎せんべろしゃぶしゃぶTRITON
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