【旭川・自由軒】『孤独のグルメ』五郎セットを食べに来たのに、なぜか店主が一番気になってしまった

グルメ

孤独のグルメ。

グルメ好きなら、一度は聞いたことがあると言っても過言ではない漫画であり、長年TVシリーズとしても愛され続けている大人気作品である。

このドラマの面白いところは、実在する店が舞台になること。

ドラマに登場した店には実際に足を運ぶことができ、ファンの間ではいわゆる「聖地巡礼」として楽しまれている。

そして今回紹介するのは、そんな『孤独のグルメ』に登場した北海道・旭川の老舗定食屋。

主人公・井之頭五郎が実際に注文した料理をもとにした、「五郎セット」まで存在する店である。

となれば当然、今回の主役は五郎セットのはずだった。

ところが実際に店へ入ってみると、気づけば料理以上に気になって仕方がない人物がいた。

店主である。

なんとも不思議な空気をまとったこの店主。五郎セットを食べに来たはずなのに、最後にはすっかりこの人が気になってしまった。

そんな旭川の老舗「自由軒」をレビューしていこう。

「自由軒」とは

この店は旭川駅から徒歩10分かからないくらい。

旭川平和通買物公園を進み、細い道をちょっと曲がった辺りにある。

近くには以前ブログで紹介した「炭や」があり、新子焼きで有名な「ぎんねこ」や「らんまん」もさほど遠くない。

さらにちょっと歩けば「銀鍵3・6焼肉店」も。

この日はたまたま旭川でランチを探していたのだが、調べてみると評価も高く、『孤独のグルメ』にも登場したことがあるという。

外観はすでにいい感じ。

なんともいえない歴史を感じる佇まいで、いかにも昔から続く街の定食屋といった雰囲気である。見ていると、ついつい井之頭五郎のあの言葉が頭に浮かんでくる。

「いいじゃないか……いいじゃないか」

すでに気分は孤独のグルメ。

早速、入店である!

「自由軒」に入店

店内はこんな感じ。

一人だったためカウンターへ案内されたが、テーブル席もまあまああり、さらに2階もあるとのこと。

並ぶこともあるらしいが、席数は意外とありそうな印象だった。自分が案内されたのは、カウンターの一番左端というベスポジ的な場所。

カウンターの対面には、この店の主ともいうべき店主が定位置のように立っている。

なんだかやたら元気なのである。

どちらかというと、親戚の集まりなんかでいい意味でちょっとしゃしゃり出ちゃうおじちゃんみたいな雰囲気なのだ。

見渡すと、さっそく井之頭五郎との写真!

そして「五郎セット」もしっかりと!

ただ、ここまで写真や文字に囲まれると、逆になんとなく、「五郎セットください!」と恥ずかしくて言いづらくなってくる…

そんなことを考えていると、主から、

「なんにするの?」

と問われる。

「あ〜……じゃあ……五郎セットにしてみようかな…?」

なぜか今日初めて五郎セットの存在を知ったかのような演技をしてしまう。なんなんだ、このプレッシャーは……!

そのまま「ご飯少なめで」と伝えると、

少なめ?!

食べれるでしょ!

と、ニヤニヤしながら返してくる。

来た!!!なんか直感で来ると思った!

絶対なんか言われそうだと思っていたので、こちらも思わずニヤニヤしてしまう。

すでに主のペースである。

そんなやりとりをしているうちに、ほどなくしてお目当ての五郎セットが運ばれてきた。

「自由軒」を体験

いいじゃないか……いいじゃないか。(2回目)

ご飯の量と揚げ物のバランスもちょうど良く、悪くない。

と同時に、意外に小さめ……?というのが正直な第一印象だった。

五郎セットは、カニクリームコロッケとホッケフライの定食セット。

ホッケフライは北海道ではポピュラーなのかもしれないが、東京に住んでいると結構珍しいと思う。

さっそくカニクリームコロッケを……。

Screenshot

切ってみるとわかるが、中にはカニの身がつぶつぶと入っている!

クリーミーなソースにカニの風味。どちらかが主張しすぎることもなく、ちょうどいいハーモニーである。

ただ、ゴロッとしたカニの存在感が強いタイプではない。

続いてこちら。

ホッケフライ。

Screenshot

正直いうと、もうちょい肉厚だと嬉しかった。

札幌の「瑠玖&魚平」で食べたホッケフライが、これでもか!というくらいデカくて分厚かったので、それを知っているとちょっとだけ肩透かし。

だがこの絶妙な薄さが米とはよく馴染む。

分厚すぎる刺身が必ずしも寿司に合うとは限らないように、この薄さだからこそ定食として馴染むというところもあるのだろう。

でも……

もう一声!!!アニキ!!!

という気持ちではあった。

そんなことを考えながら食べていると、再び気になるのはやっぱり店主。

調理場には、後ろの方に恐らく息子さんなのかな?と思われる男性が立っている。

店主がその男性にあーだこーだと話しかけている。

しかし男性は慣れているのか、黙々と調理を続けている。なんというか、この店には家族経営っぽい独特の空気がある。

店主はいろいろと言っているのだが、周りはどこか慣れた空気感で、見事なエスケープを決めているように見える。

すると今度は、店主の話しかける先がこちらへ……!

食べながら、この主……とにかく人と絡むのが好きなんじゃないか?

なんて勝手な考察をしてしまう。

でも不思議とイヤな感じはまったくなく、そのやり取りを見ているのがなんとも面白くて、ついつい笑ってしまう。

それくらい、この店では店主の存在感がデカい。

五郎セットを食べに来たはずなのに、気づけば料理を食べながらずっと店主を見ていたような気もする。

なんだかちょっと幸せな気分になり、定食も無事完食。

ごちそうさまでした!

「自由軒」の総評

主にもう一度会いたい。

そう思ってしまうくらい、個性的でなんとも謎の空気感をまとった店主だった。

自分が訪れたのは平日の昼頃。

最初は比較的空いていたのだが、なんだかんだで客が絶えることはなく、入れ替わり立ち替わりで人が入ってくる。

そして意外だったのが、五郎セットを頼んでいる人がそこまで多くなかったこと。

地元の人らしきお客さんは、カツ丼やカツカレー、肉ライスなど、いわゆる昔ながらの定食屋らしいメニューを思い思いに頼んで楽しんでいた。

それを見ていると、

「孤独のグルメに出たから人気になった店」ではなく、そのずっと前から地元に愛されてきた店なんだろうな。

そんなことをひしひしと感じるのである。

今回は聖地巡礼的な気持ちもあり「五郎セット」を頼んだが、次に来るならカツ丼や肉ライスなど、別のメニューも食べてみたい。

なので、これから自由軒へ行こうと思っている人も、必ずしも五郎セット一択にする必要はないと思う。

孤独のグルメをきっかけに店を知り、五郎セットを食べに来た。

なのに帰る頃、一番頭に残っていたのは……

やっぱり主だった。

また会いに来たいと思う。

ごちそうさまでした!

店舗情報

店名: 自由軒
住所: 北海道旭川市5条通8丁目左2号
営業時間: 11:30〜14:00/17:00〜20:30
定休日: 日曜日・祝日

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