【苫小牧・マルトマ食堂】名物ホッキカレーを実食!寿司ネタのホッキがゴロゴロ入る背徳の一皿

グルメ

東京では、ホッキ貝はちょっぴり贅沢な寿司ネタだ。

寿司屋で一貫、二貫と大切に味わう。

そんなホッキ貝を、北海道・苫小牧では……

カレーの中に惜しみなく投入してしまう。

さすが、ホッキ貝の水揚げ量日本一を誇る街である。

苫小牧出身の友人に聞くと、ホッキカレーは学校給食にも登場するらしい。しかもホッキから十分な出汁が出るため、特別に出汁を加えなくてもウマいのだという。

そこまで地元に根づいているなら、食べてみるしかないだろう…!

そして苫小牧でホッキカレーといえば、別格の知名度を誇る店がある。

ホッキの刺身とビールを楽しみ、最後に名物カレーまで食べる。

なんともぜいたくな昼酒を体験してきたぞ!

苫小牧の名物食堂「マルトマ食堂」とは

今回訪れたのは、苫小牧漁港にある「マルトマ食堂」。

苫小牧市公設地方卸売市場の一角に店を構える、半世紀以上の歴史を持つ食堂だ。

もともとは市場で働く人たちのための食堂として始まり、現在では地元客だけでなく、全国から観光客が訪れる苫小牧の名物店になっている。

そもそも苫小牧は、ホッキ貝の水揚げ量が市町村別で25年連続日本一。

2024年には約750トンを水揚げし、全国の水揚げ量のおよそ15%を占めている。

まさにホッキの街。

マルトマ食堂のすぐ裏も漁港になっている。

そしてそんな街を代表する一皿が、マルトマ食堂のホッキカレーなのである。

自分も、この一皿を目当てに苫小牧までやってきた。

「マルトマ食堂」に入店。天井までサインでびっしり

マルトマ食堂は朝5時から営業し、14時には閉店する。夜にゆっくり食べに行ける店ではない。

店の前へ到着すると、ドアの周囲からすでに情報量がすごい。

メニューや写真、案内の文字がびっしり。

まるで刃牙の家のようだ…

もう圧が強すぎる…!

少し待って店内へ入ると、さらに凄まじい光景が広がっていた。

壁だけではない。

天井までサイン、写真、色紙でびっしりである。

どこを見ても有名人の痕跡だらけ。その人気ぶりが、ひと目で伝わってくる。

席は大きなテーブルやカウンターを囲むような造り。

混雑時には、相席に近い状態で食べることになる。観光客もいれば、慣れた様子で料理を食べている地元らしき人もいる。

港の食堂らしい、活気のある空間である!

マルトマ食堂のメニュー

席に座り、さっそくメニューを開いてみる。

マルトマ丼、ウニ丼、サーモン丼をはじめ、海鮮メニューがずらり。

港の食堂らしい豪快な丼が並び、どれを選んでも間違いなさそうなのだが……

やはり目を引くのは、圧倒的なホッキ料理の多さである。

ホッキの刺身にホッキ塩焼き、ホッキ卵丼、ホッキ天丼。

さらに見ていくと、ホッキプリンやホッキお汁粉まであるではないか。

どこまでホッキで攻めるんだ……!

刺身や丼、焼き物まではわかる。

だが、プリンとお汁粉にまでホッキを進出させるとは、さすが水揚げ量日本一の街である。むしろギャグだろ!

とはいえ、今回のお目当ては決まっている。

数あるホッキ料理の中でも、マルトマ食堂の代名詞といえる存在。

名物「ホッキカレー」である。

そして店員さんに聞いてみると、お酒も置いてあるという…!車で訪れる人が多いためか、昼間から酒を飲んでいる人はそれほど多くない。

だが、こちらは徒歩で来ている。いつも不便だと思うがこの時ばかりは嬉しい!

飲むしかない。

他はホッキの刺身、そして名物のホッキカレーを注文した。すでに勝利の予感がするぞ!

マルトマ食堂のホッキカレーを実食

まず運ばれてきたのは、ホッキの刺身。

見るからにツヤツヤで、身が厚い。

ひと切れ食べると……

甘っ!

歯を押し返すような弾力があり、噛むほどにホッキの甘みが広がってくる。

以前、札幌の「瑠玖&魚平」でもホッキを食べた。そちらも十分ウマかったのだが、同じ北海道内なのにあまりに違う。

さすが目の前が漁港なだけあるなという感じ。

そこへ瓶ビール。

最高である。

コリコリのホッキをつまみに、昼間からビールを流し込む。このまま刺身だけで飲み続けたいところだが、いよいよ本命がやってきた。

うおおおおお!

これがマルトマ食堂のホッキカレー。

まず、量がすごい。皿にはご飯が山のように盛られ、その横を濃い色のカレーが埋め尽くしている。

そしてカレーの中には、ホッキがゴロゴロ。東京では寿司ネタとして大切に食べるホッキが、これでもかとカレーに入っている。

なんという背徳感

マルトマ食堂では、先代から受け継いだ秘伝のスープをカレーに使用。

さらに煮込んだホッキだけでなく、提供直前にも生のホッキを加えることで、硬くなりすぎない食感と甘みを残しているという。

さっそく食べてみる…

カレーはしっかりスパイシー。

そこへホッキから出た、貝ならではの海の旨みが重なってくる。

カレーの濃さにホッキが消されてしまうのではなく、噛んだ瞬間に甘みと磯の風味が飛び出してくるのだ。

カレーなのに、ちゃんとホッキが主役。しかも、これだけ煮込まれているように見えるのに、ホッキの歯応えもしっかり残っている。

スパイシー&ホッキの甘み&ホッキからでる海の出汁。

三つ巴の攻防だ!!

前日に近くの市場で話を聞いたところ、マルトマ食堂は独自のつながりからホッキを仕入れられるため、惜しみなく使えるとのこと…

あくまで現地で聞いた話ではあるが、この量を見れば思わず納得してしまう。

そして当然、ビールとの相性も抜群。

ただし、ひとつ注意点がある。

ご飯が多い。

ルーの横に米がパンパンに盛られているため、何も考えずに食べると後半にご飯だけが残る可能性がある。

最初からご飯を少なめにしてもらうか、刺身や焼き物も含め、

もう一品おかずを頼むのをお勧めするぞ!

「マルトマ食堂」の総評|ホッキの街だからこそ食べられるカレー

海鮮を入れただけのカレーではない。

ホッキの旨みがカレー全体に溶け込みながら、身の甘みと歯応えもしっかり残っている。

ホッキの街だからこそ作れる一皿だ。

刺身で食べれば、鮮度と食感の凄さがわかる。

カレーで食べれば、ホッキが持つ出汁と旨みの強さがわかる。その両方をビールと一緒に楽しめたのだから、かなりぜいたくな昼飯になった。

なにより、この店でしか食べられないものを食べたという満足感が強い。もちろん、マルトマ食堂にはホッキ料理がまだまだある。

一度訪れただけでは、まったく食べ尽くせない。

次に苫小牧へ来たときも、また早い時間から訪れてみよう。

今度はホッキカレー以外の料理も並べ、昼からビールをかっくらいたいと思う。

ごちそうさまでした!

店舗情報

店名: マルトマ食堂
住所: 北海道苫小牧市汐見町1-1-13 苫小牧市公設地方卸売市場内
電話番号: 0144-36-2023
営業時間: 5:00~14:00
定休日: 日曜日・祝日

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