札幌で昼飲み。
観光で行く人は、平日だろうとついつい昼から飲んでしまうんじゃないだろうか?
何気に札幌には、昼から飲める店がたくさん存在する。そんな中、寿司やジンギスカンでもない。
ましてや、観光客や海外の人がごった返す店でもない。
その店は13時になると暖簾がかかり、年季の入ったその暖簾をくぐれば酒場が広がる。
そしてカウンターでは、いつから知り合いなのか分からない客同士が話している。
冬ならストーブの匂いが…
目の前には刺身や、北海道の定番惣菜であるザンギやニシンの切り込み、そしてビール。
なんだか、札幌の日常に紛れ込んでしまったような気分になる。
今回は、そんな酒場をご紹介していこう。
「第三モッキリセンター」とは

この店は、札幌の有名なアーケード街・狸小路から二条市場方面へ抜けた辺りにある。
近くには以前紹介した、その場で刺身に捌いてくれる「堺本商店」もあり、カフェなら「ガッチャ」もすぐ近く。
初めての土地に行く時は、たいていその土地の立ち飲みやせんべろ酒場を調べるのだが、この店はそんな中でも結構有名だ。
だが、不思議とこの店は「あの人観光客っぽいな」という雰囲気をあまり感じない。
たとえそう感じたとしても、いつの間にか店に溶け込んでいる…
どこから来ようとこの店に入ると地元色に紛れ、道民になってしまうような。
そんな不思議な空気を出しているのである。

第三モッキリセンターの歴史は古く、昭和元年(1926年)に小樽で始まり、その後1950年に札幌へ移ったとされている。
雰囲気を見ただけでも、その歴史を感じる。
いい感じすぎるのである。
「第三モッキリセンター」の暖簾をくぐる
入るとこんな感じ。

いい感じだ…!
基本、大きめのコの字カウンターが広がり、白っぽさを基調としていて結構清潔感がある。
昼から酒をかっくらってる人や常連、女性同士なども目立つ。
スタッフさんも元気いっぱいという感じではなく、ゆったりとした雰囲気で席へ誘導される。

いわゆる狸小路、すすきのなどの昼飲みできる場所は、観光客や出張組で溢れかえっていたりする。
そういう店を見ていると、さまざまな人達が混在してるなと感じるのだが、何度も言うようにここは違う。
入った瞬間、地元民になるのだ。
落ち着くと言うか。
地元じゃないのに、帰ってきた…
そんな不思議な感覚になる。
第三モッキリセンターのメニュー・値段
メニューはこんな感じ。

200円台から頼めるメニューも多い。
なんともせんべろ!といった感じで、そそりすぎる。ご飯ものも充実なのである。
飲み物も、酒飲み心をわかっている…!

大瓶600円、日本酒1合は300円くらいである。
おかしいくらい激安というわけでもないが、地元密着のこの雰囲気にぴったりフィットした値段感がいい。
「本日のおすすめ」の欄には、その日の入荷によって変わるメニューも。

ここに通常メニューにはない刺身が書いてあるケースもある。
「第三モッキリセンター」で昼飲み
まずは…
赤星大瓶!

ちょい雑に置かれる感じがタマラナイ!!
瓶ビールは時期によって、いろいろと銘柄が変わるイメージ。
とはいえ、スーパードライなどはだいたいある。
ホタテ刺身

ねっとりとしてる系。
貝から剥きたてには勝てないが、こちらはしっかり処理されていて旨みが強い系。
この空間と相まって妙にウマい。
ニシンの切り込み

これこそ北海道の郷土料理と言ってもいいんじゃないだろうか。
米麹で漬けて発酵させた珍味だ。
こういう店でこいつとビールをかっくらってると、もはや道民間違いなし。
東京育ちの自分には札幌の昔の思い出などないのに、なぜか思い出に浸ってしまう。
そんな疑似体験ができるだろう。
ザンギ(ハーフ)

こちらでは唐揚げではなく、ザンギと表記される。
唐揚げとさほど変わらないのだが、こちらのザンギは下味がかなり濃いのでめちゃビールに合うのだ。
この家庭料理感…!タマラナイ。
雪印チーズ

メニューには「雪印チーズ」の文字。自分も雪印の工場見学に行ったことがあるので、この名前を見るだけで妙に親近感が湧く。
この表記っていうのが、また北海道の大地を感じる。
不思議とウマく感じる。
おそらくいつも食べるものと一緒なのだろうが、なぜか濃厚に感じる。
この店だからである。
これで220円なのだから嬉しい…!こういう小皿系が、せんべろ酒場の良さ。
甘エビ刺身

たまたまあったので注文。
お頭付き甘エビ。
これ、結構新鮮さを感じると言うか、生臭さゼロで甘みがすごい。頭から出るミソも甘みがたまらなく、なかなかヒットだった。
やっぱりこういうところでも、北海道はちょっと違うなと感じてしまう。
もちろんサッポロクラシックも追加し、しっかり飲みきり退店。

サク飲みなのに時間は濃厚である…!!
「第三モッキリセンター」の総評
強制的道民。

そうなってしまう店。なかなか貴重な店である。
よく観光で「せっかく札幌に来たから北海道っぽい店に行きたい」などという言葉を聞く。だが、この店はそんな生半可な店ではない。
北海道っぽい店ではなく、
強制的に道民になってしまう店だ。

行くと絶対にステルスで道民以外もいるはずなのに、なぜかみんな道民みたいな顔をしている。
誰が道民で、誰がそうじゃないのかもわからない。
もはや人狼だ。
だが、それでいいのだ。
なぜなら…
その時は皆道民なのだから!

ちなみに、店はカウンターだけのようにも見えるが、実は大きめの部屋があったり、テーブル席もある。
予約もできるので、大人数で行きたい場合はぜひ予約するといいだろう。
だが、この店が真価を発揮するのは、やはりカウンターだと思う。

昼から酒を飲み、隣ではいつから知り合いなのかわからない客同士が話している。そんな札幌の日常に紛れ込むような感覚も含めて、
ぜひ一度体験してほしいぞ!!

店舗情報
- 店名: 第三モッキリセンター
- 住所: 北海道札幌市中央区南1条東2-2
- 営業時間: 月〜金 13:00〜21:00/土 13:00〜20:00
- 定休日: 日曜・祝日
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