羊骨スープカレー。
ジンギスカン好きにはたまらない言葉だろう。
北海道へ来ると、ジンギスカンも食べたい。スープカレーも食べたい。
その2つが一緒になっているなら、かなり話が早いのである。スープに使うのは羊の骨。そこへ生ラムのタタキまで乗ってくるという。
羊の上に、さらに羊。
これはラム好きとして、確かめておきたい組み合わせなのである。
実際、店の前まで行くと、スパイスとラムの香りが漂ってきた。まだ一口も食べていないのに、食欲が掻き立てられる。
いざ食べてみると……。
思っていたスープカレーとは、だいぶ違う展開になってしまったのだ。
ビジュアルは抜群。野菜もラムもウマい。それなのに、スープの味で立ち止まり、最後はラムを食べる順番まで考えることになってしまった。
今回は、そんな一筋縄ではいかなかった一杯を紹介したいと思う。
札幌「しゃば蔵」とは
今回訪れたのは、札幌にある「スープカレー しゃば蔵」。

大通駅から徒歩約3分、札幌ノースプラザビルの地下1階にあるお店だ。地下歩行空間の10番出口そばにあるビル入口から、そのまま向かうことができる。
近くには「立ち飲みパラダイス」もある。
ここは羊の骨を使った「羊骨スープ」が特徴のスープカレー店。前から気になっていたのだが、なかなかタイミングが合わず、今回やっと来られたのである。
ラム肉を具材に使うだけでなく、スープの土台にも羊を使っているのだ。
その他にも普通のカレーやヌードル、羊以外のスープも。
ラムに興味がある人はもちろん、一緒に行く人と好みが違っても、それぞれ気になるものを選べそうである。
そして結構並ぶ。
一見空いてそうにもみえるがすでに記帳して待っているお客さんがいたり、予約で席が埋まっていたりすることも多い。
そのため、必ず行きたい場合は予約しておいた方がいいだろう。
「しゃば蔵」に入店
店内はこんな感じ。キレイな作り。
スープカレーのスパイスとラムの香りが漂ってくる。

この香りを嗅いでしまうと、羊骨スープへの期待がさらに高まるではないか。
店内を見渡すと、観光で来ているように見えるお客さんも結構いた。

今回はカウンターへ。目の前にはスパイスらしきものが入った瓶や、積み重なった器が並んでいる。
こういう景色を眺めながら、何を頼むか考える時間もイイ。
「しゃば蔵」のメニュー
…とはいえ、メニューを見てみると羊骨一択ではない。

煮干しスープや牛骨白湯トマトスープ、MIXココナッツも選べる。さらに、スープカレー以外のカレーやスパイスラーメンまで並んでいた。
羊骨を推しているが、選択肢は恐ろしく広い。

メニューは、スープ、ご飯、辛さ、トッピングと順番に選んでいく方式だ。

白米か十五穀米か、ご飯の量はどうするか。辛さも選べるし、トッピングもだいぶ豊富である。
自分仕様の一杯を組めるというわけだ…とはいえスープが4種類ある時点でかなり悩む人はいるかもしれない。
今回は「生ラムタタキ」のスープカレーを、羊骨スープ、辛さ5で注文。ご飯は十五穀米にした。
ここまで羊の香りに誘われて来たのだ。まずは羊骨と生ラムの組み合わせを確かめなければいけないのである。
カレーが来る前にサッポロクラシックで喉を潤す!!

このコップ、タマラナイ。
店名のロゴが入っているだけで、なんだかその店で飲んでいる実感が強くなる。スバラシイ。
スパイスとラムの香りがする店内で、まずは一杯。
イイ感じである。
羊骨スープの「生ラムタタキ」カレーを体験
ほどなくして、スープカレーが運ばれてきた。

蓋つきィィ!!
土鍋のような雰囲気の器に、赤い蓋。横には、模様の入ったおしゃれな皿に盛られた十五穀米が添えられている。
スープカレーを食べに来たのだが、ちょっとした鍋料理を待っているような気分になってきた。
さっそく蓋を開けてみると……。

これはイイぞ!!
生ラムのタタキが、スープの上に綺麗に並んでいる。
赤い器に、ラムの淡い色。中央には細く切られた野菜や糸唐辛子が乗り、長いごぼうも存在感を放っている。
見た目の時点で、かなり強い。

ごぼう、うずらの卵、キャベツ、にんじん、かぼちゃなど、スープカレーでうれしい具材もしっかり入っている。
これは期待が高まるではないか。
まずは、気になる羊骨スープから飲んでみる。

……ん?
羊骨から出るダシや旨みは感じる。味に奥行きもある。だが、自分が期待していた、グッと味が引き締まる感じが来ない…
自分には、かなり薄く感じる。
もちろん、もともと自分は濃いめの味が好きである。その好みも大きく関係しているだろう。
ただ、それを差し引いても、味が決まりきっていないように感じてしまった。
少し迷った末、店員さんへ恐る恐る声をかける…。

「味付けって、忘れていたりとかはないですよね……?」
こんな聞き方になってしまい、申し訳ない。
すると、すぐに作り直していただける流れになった。
味付けを忘れていたと確認できたわけではない。あくまで、自分の感じ方を伝えたところ、対応してくれたということである。
ありがたい反面、かなり恐縮してしまう。
改めて運ばれてきたスープを飲むと、先ほどより味がしっかりついたように感じる。

だが、それでも自分には少し弱い。
ここまで来ると、単純に濃い味を求める自分と、このスープの方向性が違うのかもしれない。
濃さで押してくるというより、羊骨のダシや素材の味を楽しむ一杯なのだろうか。
これは食べた自分の印象であり、お店の狙いを確認したわけではない。だが、そう考えると少し納得できる気もする。
一方、野菜はどれも申し分なし。
そして、生ラムのタタキも…。

ウマい。
文句なくウマい。
スープの味では立ち止まってしまったが、具材そのものにはしっかり満足できる。だが、ここでもう一つ、気づいたことがあった。
熱いスープに乗っているため、食べている間にもラムへどんどん火が入っていくのだ。
タタキが、少しずつラム煮へ進化していく……!

この変化まで楽しむための提供方法なのかは分からない。ただ、タタキの状態を楽しみたい自分としては、のんびり野菜から食べている場合ではなかった。
ラムを先に救出する必要がある。
蓋を開けた瞬間のビジュアルに見とれてしまったが、食べる順番まで考える一杯だったのである。
「しゃば蔵」の総評
攻略難易度の高いスープカレー。

そんな感じであった。
店の前の香り、蓋を開ける楽しさ、生ラムタタキが並んだビジュアル。食べる前の期待を高めてくれる要素は、かなり揃っている。

実際、野菜もラムもウマかった。
一方で、羊骨スープの味は、濃いめが好きな自分には最後まで少し物足りなかった。
ダシの旨みと、味の濃さは別なのだ。
また、羊骨の奥行きは感じるが、ラム特有の香りやクセはそこまで強くない。自分には比較的食べやすい味に感じられた。
総合的に自分が欲しかった味の締まり方とは違った。ここは好みが分かれるところだと思う。
ただ、気になったことを伝えた際、すぐに作り直してくれた対応には感謝したい。
もし自分と同じように濃いめの味が好きなら、注文時にその好みを伝えて、相談してみるのもよいだろう。
濃さを調整できるかは確認していないので、まずは聞いてみるべし!
そして、生ラムタタキを選ぶなら、食べる順番にも少し気を配りたい。

タタキの状態を楽しみたい人は、早めに食べておくのがよさそうである。
今回は羊骨スープを選んだが、煮干しや牛骨白湯トマト、MIXココナッツなど、ほかの選択肢もある。スープカレー以外のカレーも並んでいた。

一杯で店のすべてを判断するには、メニューの幅が広すぎるのだ。

ラムはウマい。だが、スープとの相性は自分の好み次第。
羊骨スープが気になる人は、その個性も含めて確かめてみてほしい。自分に合うスープと具材の組み合わせを見つける楽しさもありそうなお店だったぞ。
また足を運び、違うメニューにも挑戦したいと思う!
店舗情報
- 店名: スープカレー しゃば蔵
- 住所: 北海道札幌市中央区北1条西4丁目 札幌ノースプラザビルB1F
- 電話番号: 011-221-0709
- 定休日: 日曜日・祝日
\確実に行きたいなら/
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