奥に秘密の部屋がある。
しかも、飲みながらカラオケまで楽しめるという。
福岡には数多くの立ち飲み屋があるが、今回訪れたのは、スナックと居酒屋を掛け合わせた一風変わったお店。
料理もウマい。酒も安い。ところが、それ以上に面白かったのが、この店で過ごす時間そのものだったのだ。
これは単なる立ち飲み屋ではない。
大人の遊び場なのである。
今回はそんな面白立ち飲み屋をご紹介したいと思う!
「立呑メグスナ」とは?
福岡市中央区薬院にある「立呑メグスナ」。

薬院のため、少し歩けば「八ちゃんラーメン」もある。
福岡で複数の立ち飲み店を展開する前回紹介したMEGUSTA 5同様「MEGUSTA(メグスタ)」系列の一軒で、2022年6月にオープンしたお店。

コンセプトは、「立ち飲み×スナック」
まず目を引くのが、その外観である。
紫色の扉に、紫色の看板。窓から見える店内もどこか怪しげで、初めて訪れる人は少しドキドキするかもしれない。

本当に開けていいんだよね…?
中へ入ろうか何度かためらってしまう。

勇気をだしながらも…
中に入ってみると、これが意外や意外。
そこには、長いカウンターを備えた、なんとも居心地のよさそうな立ち飲み空間が広がっている。

カウンターにはお客さんが並び、壁にはメニューがずらり。外観の独特な雰囲気とは裏腹に、店内は明るく、初めてでも自然と馴染めそうな空気なのである。

メニューを小さな札でたくさん並べるスタイルも、メグスタ系列ではおなじみの光景だ。

ワインが260円!牛ハツのカルパッチョは高級イタリアン級
せっかくなので、まずはワインを注文。
店主さんに量を聞いたら、「まずハーフでいってみても」ということで赤ワインのハーフサイズ

なんと260円!
ハーフといっても、ちびちび飲むには十分な量。スペイン産のワインをこの価格で気軽に楽しめるのだから、たまらないのである。
ちなみにメグスタ系列では必ず時間指定のお得なセットがある。

「トク呑みセット」1,500円は、好きなドリンク3杯に日替わり豆皿2品。「サク呑みセット」1,000円は、好きなドリンク1杯に日替わり豆皿4品という内容。

こちらは17〜20時まで。時間が合わず利用できなかったが、次に訪れたらぜひ試してみたい。
さて、ワインを飲みながらメニューを眺めていると、気になる料理を発見。
牛ハツのカルパッチョ(490円)

カルパッチョはタコ、カツオとあったのだが、その中でも牛ハツは特に手をかけている料理なのだという。
注文すると、目の前で牛ハツを丁寧に切り分けてくれた。

美しい赤身に、たっぷりとかかったバルサミコソース。
素晴らしい…さっそく口に運ぶと。

ウマい!
これ立ち飲み屋の前菜!?
牛ハツ特有の臭みは感じられず、しっとりとした食感。そこにバルサミコの甘酸っぱい風味が加わり、なんとも上品な味わいになっている。

店主によれば、使用している部位にもこだわっており、東京なら1,400円ほどで提供するような料理だという。
もちろん店主の感覚ではあるが、食べてみれば納得してしまう。
まるで高級イタリアンの前菜ではないか。
たまらず白ワインのハーフサイズも260円で追加。

赤ワイン、白ワイン、牛ハツのカルパッチョ。合計1,010円。
なんだか、とても贅沢なせんべろになってしまった。
店主との会話で知った、メグスタが面白い理由
この店で印象的だったのは、料理やお酒だけではない。
ワイン片手に聞く店主との会話が、とにかく面白かったのである。

メグスタ系列を巡っていて感じるのだが、どのお店もスタッフが自然に話しかけてくれる。近すぎず遠すぎず、この絶妙な距離感がなんとも心地よい。
こちらの店主は、以前「俺のイタリアン」でも経験を積んだそう。実際、調理していたトマトパスタも実に本格的でウマそうだった。

そして、話題はメグスタというグループの運営へ。
なんと各店舗の独立性が高く、ほかの系列店が何を提供しているのか、スタッフ同士でも知らないことがあるという。
「今日ここに貼ってあるメニューも、ほかの店の人は知らないと思いますよ」

最初にオープンした「メグスタ警固」も、いわゆる本店という位置づけではないらしい。
さらに、グループの社長は根っからの立ち飲み好き。福岡に立ち飲み文化を広めたいという思いが強く、自分のお店よりほかの立ち飲み屋へ飲みに行ってしまうこともあるのだとか。
素晴らしい自由さだ。
「東京でも出したら流行りそうですね。下北沢とか」
そう話すと、店主は笑いながら「この値段じゃ難しいんですよね」と教えてくれた。

福岡には、チェーン店と変わらない価格でウマい料理を出す個人店が数多くあるという。
だからこそ、地元の人は安くてウマい店をよく知っているのだそうだ。
さらに、飲食店関係者が集まる穴場のラーメン屋まで教えてもらい、気づけばすっかり話し込んでしまっていた…!

お酒を飲みに来たはずが、福岡の飲食文化まで学んでしまった!
ワインが進むのである…
店の奥には「秘密の部屋」!1,000円でカラオケ歌い放題
いよいよこの店最大の見どころ。
そもそも、なぜ「メグスナ」という名前なのか。その答えは、カウンターのさらに奥にあった。
そこに「秘密の部屋」と呼ばれるスナック風のカラオケスペースが用意されている。

中を見せてもらうと、これがまた面白い。
紫色の壁に、ネオンの照明。スタンドマイクまで置かれており、まるで小さなスナックのような空間が広がっている。
立ち飲み屋の奥に、こんな場所があるなんて…!

しかも、カラオケの利用料金は1,000円。1時間1,000円ではない。
時間制限なし1,000円。
ドリンクは500円からで、立ち飲みスペースとは別会計。店主の説明によれば、日によってはスナックのようにママが立っていることもあるそうだ。

さらに面白いのが、ここは完全な貸切カラオケではないということ。自分が歌っているところに、別のお客さんが入ってくることもあるらしい。
知らない人と同じ空間で飲み、歌い、盛り上がる。
まさにスナック文化と立ち飲み文化の融合ではないか。

これはぜひ次回のお楽しみにしておきたいぞ!
「立呑メグスナ」の総評
個性爆発の融合

といったとこだろう。
紫色の怪しげな入口から始まり、居心地のいいカウンター。

そして店主との楽しい会話に、奥に隠された秘密のカラオケ部屋。

お酒を飲むだけでは終わらない楽しさがあったのだ。
もちろん、料理の実力も十分。今回はハシゴ酒の途中だったので一品しか食べられなかったが、ほかの料理もぜひ試してみたいと思わせてくれた。
次回はトク呑みセットでじっくり飲んで、そのまま秘密の部屋で一曲歌いたいぞ!
この店、奥が深すぎた…!

福岡の立ち飲み文化、東京から来た身としては嫉妬してしまいそうである。
立呑メグスナの店舗情報
- 店名: 立呑メグスナ(MEGUSNA)
- 住所: 福岡県福岡市中央区薬院3-7-19 1F
- アクセス: 地下鉄七隈線「薬院大通駅」徒歩約7分
- 営業時間: 17:00〜翌2:00(年末年始など休業の場合あり)
メグスナ系列の他の記事はこちら
→【福岡・春吉】立ち飲み「MEGUSTA 5」


コメント