石垣牛の肉寿司が180円。
こんなに魅力的な言葉があるせんべろ居酒屋はないだろう。沖縄、那覇の大衆酒場で、ちゃんとした肉寿司をこの値段で出すところはほぼない。
また、せんべろセットにしなくても結構安く、普段使いもできる。
活気もあり、以前紹介した「足立屋」の酒場の雰囲気に加え、独自のウマい飯も名物としてリーズナブルに提供。
今回は、その日の気分でしっぽり飲むか、せんべろセットでガッツリ決めるか。
そんな使い分けができる、満足度の高いせんべろ居酒屋を紹介したいと思う。
大衆立呑酒場 垂れ屋とは

この店は那覇市の牧志公設市場付近、せんべろ街にある。
近くにはせんべろの店が密集していて、以前紹介した「大衆串揚酒場 足立屋」や「川かみ鮮魚」もあるのでぜひハシゴを…!特に足立屋は目と鼻の先レベルである。
最寄りは牧志駅で徒歩約10分。宿泊したホテルがある国際通りから、ぶらぶら歩いても行ける距離だ。
この店、「大衆立呑酒場」と書いてあるのに立ち飲みではない。外にも席が設けられ、中も椅子やカウンターでワイワイしている。
そこまで大きい店ではないので、満席で入れない時もある。簡単に言えば人気店だ。
ずっとせんべろに特化したような店ばかり回っていたので、色々メニューがある大衆酒場系にちょいとワクワクしてしまう。
また、事前情報で石垣牛の肉寿司がマジでウマいと聞いている。
そんな思いを馳せながらいざ入店である。
大衆立呑酒場 垂れ屋のせんべろを体験
時間的に遅めだったせいか席には余裕があり、奥の席に案内。人気店なのに申し訳なく、広めのテーブル席を使わせてもらう。ありがたい。
店内はこんな感じ。

サインもたくさんある!

実は「オリオンビールおすすめ11選レビュー」のため、コンビニで買ったビールを飲みきっていなかった。
入店後バッグに入れようとしたら、店員さんに「これは入ってますか?」と聞かれてしまう。「あー、マズイ……すみません。」という気持ちの中、次の言葉でビビってしまった。
「入ってたら冷蔵庫で冷やしておきますね」
おい!!!!!
最高か!!!
ありえない。ありえなすぎる。東京だったら完全に「捨てておきます」コースなのに……。
いや、ビールは正直置いといて、そのホスピタリティにガッツリ心を鷲掴みにされてしまった。また沖縄の優しさを全身に浴びた…という喜びにテンションが上がりまくりである。
綺麗に何重にもラップをして、目の前の業務用冷蔵庫に入れられていく飲みかけのビール。なんかスミマセン……!
そんなこんなで注文。こちらのせんべろセットはこんな感じ。寿司は隣の「米仙」という居酒屋が握って届けてくれる。
この辺りはまた別のレビューでお届けさせてもらおう…!

ちょっと悩んだのが、この1,600円という値段。
なんとも絶妙…いや、安いのだが、他の店と比べると謎に高く感じてしまう。しかもハシゴの場合、せんべろにするか悩む人も多いような気がする。
メニューを開く。

食べ物はタレ焼きの焼き鳥系がメイン。やんばるからチルドで届く鶏を使用している。
こちらドリンク。

結構メニューはあるが、生ビールはサントリーでオリオンではない。赤い星が付いているものが、せんべろセットのつまみやドリンクとして選べる仕組みだ。
悩みに悩んだが、いってしまった。

せんべろセット。
1杯目はいきなりの泡盛ソーダ、通称「泡ソー」を。
こちらは足立屋のビールのフタとは違い、銀のビットコインが配られる。これであと2杯というわけだ。

名物の垂れ焼きにするか迷ったが、「まだ鮮魚ぶつ切り刺しありますよ!」と言われたので、レアなのかな?と思い注文。
そして、お目当ての名物・石垣牛の握りを颯爽と注文すると…
「すみません、なくなっちゃったんです」
お……おい。
この深い悲しみ。
かなり食べてみたかったので、深い絶望に打ちひしがれてしまった。時間的に遅く、人気メニューのためなくなるのも早いということか。勉強になった……。
正直、無いのが分かっていたら、せんべろセットにしないで単品で出直すのも良かったなと後悔。もう一度来店する決意を固める。
そんなことを思いながらポーカーフェイスで「わかりました」と伝え、泡ソーを飲んでいると鮮魚ぶつ切り刺しが届く。

悪くない!
しっかりと5〜6種類の鮮魚が重なり、盛りも素晴らしい。「川かみ鮮魚」とは違い、多彩なバリエーションである。コイツが泡ソーに合う……。
石垣牛も食べられず、せめて他の名物を……ということで垂れ焼きを。
人気なのは「せせり」と「ハツ」がよく出ると言っていたので、勢いでせせりを注文!

これがタレのウマさと相まってメチャウマだった!やんばる鶏さん……ありがとう!
プリッとしていて香ばしい。これが税込420円ならリーズナボー!
せっかくの沖縄なのでシークヮーサーサワーを追加。

こちらも甘くなく、さっぱりしてゴクゴクいける。変に甘くないというのがとてもヨシ!
そのまま締めは残波ロックでフィニッシュ。

この日は石垣牛の売り切れに涙しながら、千鳥足でホテルへ戻った……!
石垣牛のにぎりを求め2回目の来店
どうしても諦めきれず、翌日また来てしまった……。
今回は入店前に石垣牛の握りがあるか確認し、「あります」と聞いたところで入店。
次はカウンターである。いたるところに酒が置かれている。

店員さんが自分のことを覚えていて、「今日もありがとうございます!」と一言。向こうから覚えていて声をかけてくれるのはかなり嬉しいぞ。
総じてここの店員さんは親切で元気。こういうところも垂れ屋が人気な魅力の一つなのかもしれない。
今回は単品注文で。単品価格も安いので、必ず3杯飲む人以外は通常注文でも十分コスパがいい。
ハイボールを注文。

なんとサントリーオールド(通称ダルマ)で作ってくれた!これで400円はうれしい!
そして待ちに待った石垣牛の握りが!!

おお!!!!
ビューティフル is ビューティフル!素晴らしい。めちゃくちゃウマそうである。これが1貫180円はかなりのバグり案件である。
会いたかったよ……。

ウマい!
普通に柔らかくてとろける。身も厚めで最高である。
来て良かった……!
絶対一度は食べてほしい。
ついつい上機嫌で垂れ焼きのハツも注文。鶏ハツは結構好きなので、昨日人気と聞いてついつい……。 そしてすばらしいビジュ。

こちらも「うーむ!」と唸るウマさ。
プリプリ、コリコリとしてハイボールが一瞬で消える。ちゃんと肉にウマみがあるというか。やんばる鶏の底力である。
ここでまたしても泡ソーと……

石垣牛の握り2周目である!!!!

わんぱくすぎるかもしれないが、この握りはいくらでも食べられる。
正直、一気に5〜6貫頼んでもまったく後悔しないだろう。それくらい癖も少ないのに炙ってるので肉の旨みもフワっとくる。
しかも1貫180円でこのクオリティ。コスパが良すぎるのだ。
そんなこんなで大満足でお会計。
大衆立呑酒場 垂れ屋総評

大衆酒場としてかなりのレベルとクオリティである。
名物と謳った石垣牛の握り、垂れ焼きなど、タレント揃いのラインナップ。……といいつつ、「せんべろセット」にしなくても普通に安い。
そのため、せんべろセットの存在意義を少し考えてしまう。
400円のドリンクを3杯と垂れ焼きを普通に頼んでも1,620円なので、確実に3杯飲むぞと決めた人以外は通常注文でもいいと思う。
ただ、ビールは450円なので、例えば1軒目で「今日は飲むぞ!」といった日や、仲間とワイワイつまみもシェアしたい場合は、せんべろセットを推奨する。
そんな使い分けをうまくするべき居酒屋である。もとの質が高いため、その時の気分で選べばいい。
正直、コスパも大事だが、店員さんの親切さや店の雰囲気で、単純に値段以上のファンになってくる客も多そうだと感じた。
また、必ず押さえておきたいのが、入店時に石垣牛の握りがあるかどうか。

これは必ず入店時に聞いてほしい。もちろん他のものもウマいのだが、これを食べるか食べないかで、この店の評価は変わるだろう。
それだけの値打ちがある。絶対に食べてほしい。
せんべろや大衆酒場というのは置いておいても、人気店の宿命を感じる店であった。そして、その人気も納得させられる。
ごちそうさまでした。
店舗情報
- 店名:大衆立呑酒場 垂れ屋
- 住所:沖縄県那覇市松尾2-10-20 1F
- 営業時間:15:00〜22:00(月〜木・日)、15:00〜23:00(金・土)
- 定休日:不定休
その他の沖縄せんべろレビューはこちら
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▶大衆酒場 足立屋 泉崎店
▶︎川かみ鮮魚
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