「ごま鯖」という料理はご存知だろうか?
福岡の郷土料理のひとつで、鯖(さば)の刺身を薄く切り甘めのタレとゴマ、薬味を合わせたものだ。
そしてなにより驚きなのが生の鯖を使用している。
関東だと鯖といえば生ではほとんど食べられないが、福岡では基本生だ。
鯖の食中毒は主に寄生虫のアニサキスなのだが、太平洋側と日本海側ではアニサキスの種類が違う。そのため福岡方面では生でも食べられるのだ。
とにかく生鯖は格別で、それを更に美味しく調理するのだから箸が止まらない!
「ごま鯖ってなに?」という方は福岡へすぐ飛んでみてほしい。
人生が変わるはずだ。
今回は大好きな「ごま鯖」を福岡で数店食べ歩いてみた。
実は、地元民に聞いたところ「ごま鯖」はどこで食べても劇的に変わらないといわれた。
本当か試してみようか…
是非放浪記としてお送りしようと思う。レッツトライである!
天神 大晴海
こちらは福岡天神にある「大晴海」
同行した友人に「ここのごま鯖がウマすぎるぞ!」と関東にいる時から聞いていた。そこまで言うならと大期待をして飛行機から直行した。
ごま鯖だけでなく、結構色々とメニューがあるぞ。わくわくが止まらない。
待ちきれず店内へ進む!
中はこんな感じ…!
なかなか綺麗におさまっている。しかも壁中にもすごいメニューの量が!
大晴海のメニュー
さっとメニューを記載させてもらう
ドリンクは全体的に390円〜。メガハイボールが最初の一杯のみ290円という破格さ!
刺身系を主体とし、おでんや揚げ物も気になる名前が多いぞ!
定食系が充実してるな〜と思った。家の近くにあれば結構嬉しいかも。
せっかくなのでメガハイボールを頼んで、サバ3種盛り(990円)をチョイス!こちら「ごま鯖」「刺身」「シメサバ」が入ってる!
メガハイボール!!さすがデカイ!
程なくし「ごま鯖」タイムだ!
大晴海 サバ三種盛り 990円
ほええ〜〜〜〜!
ウマそうなのだが第一声の心の声は「結構量少ない…」だった。
990円のためちょっとコスパは悪い気がする。しかし今回は「ごま鯖放浪記」なので味にも注力しないとアカン!
…だが刺身(写真左)はめちゃくちゃ綺麗でウマそう。まるでハマチのよう。
さっそくゴマサバを一口…
ほおおお、生鯖の油分がしっかりと口で溶ける…これはウマい。上質なハマチとサバの間の味。
特に胡麻ダレの胡麻感がものすごく濃厚である。まるでナッツのような…胡麻の油分もしっかり濃厚で素晴らしい!タレの完成度がすごいぞ。
鯖の生臭さを、胡麻がしっかり助けてくれているなかなかよいバランスだ!
刺身の方もピカピカだ。これ関東で出されたら鯖とは気づかないビジュアルかも!!
こちらは安定した生鯖のウマさ。
しかし、ごま鯖と違い魚の味がダイレクトに来る。その為、ごま鯖よりかは生臭さを感じる。とかいってもめちゃウマなんすけどね!
炙りシメサバ
かなり浅めの酢締めだ。東京の料亭で出てきそうなギリギリが素晴らしい。上品なサバの味に変化する。
鯛ごま油刺し 〜レバー刺身風〜 590円
鯛をやたらおすすめと記載されていたので、こちらも頼んだ。こっちは結構多いぞ!
おお〜〜鯛が肉厚!新鮮!
そしてごま油がびたびたではなく控えめな主張がウマすぎる!これはよい。サバより少しテンションが上がってしまった…!!
新しい創作と、鯛の新鮮な旨味が調和している!
これもう一枚たべたいな〜
大晴海 博多ごまサバの総評
胡麻だれが飛び抜けて素晴らしかった。
胡麻の濃厚さと質感がかなり良い!口に入れた瞬間胡麻がはじけて広がるのだ。
鯖は新鮮でかなりウマいのだが、ちょっと切り方が小ぶりかもしれない。
味がしっかりダイレクトにこない部分が残念である。
全体的な量も少なめだなと感じてしまった…3種盛りなので少なめなのはわかっている。だが寂しかった。
次回は「ごま鯖」のみ頼んでみたい。
とはいえ他、鯛の味は素晴らしかった。弾力、味の厚み、そしてごま油という斬新な料理法含めかなりすごい。
こちらも足を運んだ際は食べてみてほしい!!
ごちそうさまでした。
店名 天神 大晴海(ダイセイカイ)
住所 福岡県福岡市中央区天神1-13-13
時間 【月~金】11:00~15:00 17:00〜24:00 / 【土・日・祝】11:00~15:0017:00〜24:00
定休日 元旦
Wi-Fi 不明