【人生1番のティラミス】函館「コルツ(Colz)」で最強すぎるランチに遭遇した!

【人生1番のティラミス】函館「コルツ(Colz)」で最強すぎるランチに遭遇した!

月1で函館に行きたい。

ブログを見ていただけたらわかると思うが、先日北海道へ行った。ちょくちょくと美味だったものを更新していきたいと思っている。

今回は月1で函館に来ようかな?とマジで考えてしまったイタリアンをご紹介したいと思う。値段、ウマさ、おどろき含め、これ以上の満足度のイタリアンに自分は行ったことがない。

もちろんイタリアン評論家ではないので、一般の意見だ。

そんな自分が感動したお店をご紹介したいと思う

函館コルツ

このお店は、youtubeの函館グルメ紹介を見ると「行くべき店」によく入っていた。正直夜はお高めなので、ランチに行きたいな〜と考えていたが、毎日やっているわけではなくタイミングが合わなかった。

電話をしても「今日は夜だけなんです」と某グルメサイトの情報と違っていたり。

滞在中に唯一ランチをやるのが、東京へ帰る当日。14:00に函館駅を出たい。コルツのランチタイムは12:00〜14:00まで。さっそく予約電話をかけた。

女性店員さんと話す…

  • コスパカ:「12:00に予約お願いします」
  • コルツ店員:「後ろに予定ありますか?」
  • コスパカ:「13:30に出れれば大丈夫です(1時間30分も滞在するなら余裕やろ)」
  • コルツ店員:「うちではゆっくり食事を出すのでそれだと無理かもしれません。申し訳ありません…」

え!心でかたまった。

ということはランチタイム全部の時間を使うってこと?途中で入ってくるお客さんどうするの!?頭が混乱してしまった。

ついつい「あ〜…わかりました」と切ったが、電話の前でめちゃくちゃ悩んだ。

余計に行きたい欲が掻き立てられる。とんでもない店なんじゃないかと。乗り換えの鬼検索で、なんとか13:50分に出れればいいルートを検出。

甘い物はそこまで好きじゃないし、最悪デザートくらいは残せばいいかと思い改めて電話。14:00までの滞在(本当は13:50だけど)を伝え予約を完了させた。

函館コルツへ入店

場所は五稜郭公園前の駅に位置する。降りて小道に入るとすぐに現れる。とはいえ、コルツという存在を知らなければスルーしてしまいそうな外観だ。

いかにもな外観…隠れ家的だけど、全然人気店。

実はこの来店前「自由市場」をぶらぶらし、以前ブログで書いた「すし雅」を訪問。コルツを無理して予約しなきゃもっと寿司食えた…なんて思いながら食べていたが、今思うと予約してよかった。

入店すると、ほぼ満席。客層は女性同士、函館マダムが多い。

電話対応してくれた女性店員さんが、4名席へ案内してくれる。人気店でコレは申し訳ない。既にナイフやフォークが準備してあり、周りにはお酒関連の本や絵が飾ってある。雰囲気いいな〜!

メニューを開くとこんな感じ

「ランチコース(税込2400円)」と「ランチおまかせコース(税込2400円)」のみ。両方同じ値段だ。めっちゃ簡単にいうと…

  • ランチコースは、料理が選べて、前菜1皿
  • おまかせコースは、料理が選べず、前菜2皿

「選べない分、前菜1皿多いよ」ってことだ。とはいえドリンクはどちらも選べ、前菜は共通。実質パスタとデザートを選ぶか選ばないかだろう。初来店では「おまかせコース」でいいと思う。

パスタやデザートを選ぶ場合はここから選択する。

「岩のりと白身魚、山わさびのクリームソース」…とんでもなくウマそうだ。食いたいな〜。だが最初なので「ランチおまかせコース」でオーダーした。ドリンクはこのメニューから選んでくださいと言われる。

え?アルコールもいいんだ。びっくりしつつ生ビールをオーダー。「お酒と料理を楽しんで欲しい」というありがたい心意気を感じてしまう。

コルツの前菜開始

生ビールがすぐに運ばれてくる。キリンの生。ベーシックかつ王者。

ゆっくり飲んでいると、「入れますか?」の声。お客さんがぞくぞく来店するが、「本日は満席なんです」と断りの声。この時点で12:10分。

正直ランチだし、開店直後なら予約なしでも行けるかな?と思っていたがとんでもなかった。スミマセン!

そして運ばれてきた前菜!これは一瞬目を疑った。なんちゅう種類なんだ

書ききれないので、前菜の中身のメニューを。様々な組み合わせが想像をかきたてる。「メニューにはありませんが本日は松茸も入ってます」マ…マツタケ!

カルパッチョ!一口で食べやすい。上は岩のりソースかな?ウマすぎる。

函館といえばホタテ。こちらはソースがバジルと思ったら九条ネギ。

シンプルにウマかった。ズッキーニと豚肉。

全部キノコかと思ったら下はクリームチーズ!トロける!

ほおずきが一番びっくりした、最初飾りかと思ったがしっかり食べれる。甘くてウマい。

すべて紹介したいが、あまりの多さに写真で埋まってしまうのでこの辺りで…。メニュー表で内容確認しながら頂いた。美味しさと、驚きがドンドン押し寄せる!アトラクションに近いぞ。

酒が進んでしょうがない、なんなら水でも満足できる!それくらい前菜のクオリティは高かった。食べてると焼きたてパンが運ばれる。あたたかくて、フカフカと小麦の味がしてウマい。

食べ終え、満足していると次の前菜が運ばれてきた。「マスカルポーネとジャガイモをムース仕立て」

うおおおおお〜コレはやばい。ランチで出していい前菜のクオリティを軽く超えてきやがった。ぐるナイのゴチかよ。もはや絵画だ!

卵黄を潰して頂くと、それはもう。聖母の優しさのような柔らかさ。そしてクリーミーすぎてヤバイ。マッシュルームもクセがなく食べやすい。ああ〜シアワセや。

食べ進めると中に「クルトン」があり、突然サクサクのアクセントを入れてくる。ここで歯ごたえの変化にブーストがかかり、異次元へ連れて行ってくれるだろう。

既に時間は50分を経過しており、予約時の時間調整の件も納得へと変わる。料理の美味しさと、居心地の良さに包まれていく。

コルツのパスタ

2皿目の前菜が終わったところで、調理場から主人が声をかけてきた。

最初に伝えた13時30分まで滞在の件を気にしてくれる。「次のパスタ、すぐ出しますからね!」と笑顔の言葉。14時まで大丈夫と虚勢を張ったのにいい人や…

程なくしてパスタが届く。「塩漬けの豚バラ肉と白菜のオイルパスタ」

先ほどの繊細さと比べていきなり変わった、ここでガッツリと食べさせる手法。憎すぎる。豚と野菜の香りがスゴイ。

麺はこんな感じ、中太でゴマと白菜が絡みあう。さっそく一口…

ウマい。もはやそれしか出てこなかった。味は濃いめだが、どちらかというと豚肉にほどよい塩気。そこからでる塩気や旨味の味を、白菜とパスタが吸っているといった印象を持った。

味付けはあまりせず、この豚からでる旨味のみなんじゃないかな?そんな気もしてしまう。量もそこそこあり、ほどよい豚の脂感。前菜とのギャップがヤバイ。上品で、胃もたれしない厳選食材の二郎パスタといった感じ。

食べ終えて休んでいるとこんなものが!

口直しのメレンゲ。脂を食べた後のデザートへの準備を高めてくれる。ランチでこのクオリティのサービスはなんだ…?

コルツのデザート

正直、甘いものを好まない自分としてはコルツはここで終わっていた。十分なレベルで満足したし、デザートはおまけの認識である。

そんな事を考えていたら運ばれてきたのが「アマゾンカカオのティラミス」である。あ〜ティラミスか。サクッと食べれそうでいいな〜!と一口食べて人生が変わったのである。

うお!と小さく声が出てしまった。砂糖つかってるの?いや使ってるだろ甘いし。いやでも甘いけどこの甘みなに?人工的ではないのに、純粋に素材のみの甘みを極限まで引き出したようなティラミス。ウマすぎる。

そしてこの、アクセントになるアマゾンカカオ?なのか。ほどよいカカオの香りと食感がたまらない。酒のツマミににもなりそうだ…瞬時に消えた。

自分の人生史上最高のティラミスであり、デザートになるかもしれない。というかこれデザートの域に入れるの?といった感じの味だった。とれたての野菜が甘いとか、肉の脂が甘いとか。そういった類のジャンルに入れてしまいそうである。

コルツの総評

味、サービス、驚き、値段、全て最強のレストランだった。まず一番は、2400円(税込)という値段。言い換えると2160円(税抜)だ。

コースにアルコールを含め、ここまでのクオリティの料理を出し、サービスにも時間をかけ、正直この値段はあり得ない。前菜も2皿と聞いたが、途中までマジで2皿目くるの?と疑った。

北海道だからと言えるかもしれないが、北海道でもウマいものは高い。意識高い系のラーメン屋なら特製で1500円、サイドメニューで2000円とかいく場合もあるだろう。アルコールも頼んだらもっと跳ね上がるはずだ。

やはり嬉しいのは、主人の「ウマいものをゆっくりと食べて欲しい」という欲求を肌で感じる。予約の際、時間をやたら気遣ってくれたのは、おそらくそういった信念があるのだろう。

主人と店員さんの2名体制(ご夫婦?)のため提供までかかるのもあるだろうが、それ以上にウマいものへの念を感じる。利益よりも純粋に料理を食べてもらいたいという気持ちを感じてしまう。ジョジョの奇妙な冒険の「トニオレストラン」なんじゃないだろうか。

そもそも利益を考えてればテーブル席7、8席ほどの店内で、ランチタイムでほぼ2時間のコースを出そうとも思わないだろう。あの値段の場合、もっと回転を意識するはずだ。

お会計後、主人自ら厨房を出てドアまで見送ってくれた。めちゃくちゃ嬉しい。「人生1番のティラミスでした。また函館へ来た時は来店します」と再会の約束で店をでた。

足取りも軽い。時計を見れば13:35分ほど。さりげない店主の気遣いを感じた。

ごちそうさまでした。

  • 店名 コルツ (Colz) 
  • 住所 北海道函館市本町4-10 函館市電 2系統「五稜郭公園前」より、徒歩1分
  • 時間 【火~土】Lunch・12:00~13:30(L.O) Dinner・18:00~21:30(L.O)【日】Lunch・12:00~13:30(L.O)
  • 定休日 月曜・日曜のディナータイム(連休等、営業している場合、有)
  • Wi-Fi  なし

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