【貝出汁×牛骨】下北沢「貝麺みかわ」は感情バイブスを揺さぶりまくる未知のラーメンスープだった〜!!

【貝出汁×牛骨】下北沢「貝麺みかわ」は感情バイブスを揺さぶりまくる未知のラーメンスープだった〜!!

そうきたかぁ…

一口スープを飲んだときに、新しい味として確実に脳に刻み込まれる。そんなラーメンに出会ってしまった。

それは…スープを一口飲み「なるほど」と唸ってしまうあの光景だ。いろいろな感情の「なるほど」があるが、複雑で幸せな「なるほど」であった。

今回は下北沢で偶然見つけたラーメン店をご紹介したいと思う。

貝麺みかわ

その名は「貝麺みかわ」だ!名前だけで貝ラーメン屋ということがわかる。

店自体はとても小さな店。ビルの一角にこじんまりと立っている。人通りはかなり多い場所なので目には着きやすいと思う。

ふと、下に目をやるとこちらにお品書き看板が。ここで2度見をしてしまった

「中華そば 醤油(貝出汁×牛)」

え!牛??牛ってなんすか。

さっそくの先制ストレートパンチに立つことがままならない…貝出汁はよく見るが、そこに牛を混ぜてくるという店は初めてだ。こいつはワクワクが止まらない。

券売機は外にむき出しに置いてある。

  • 中華そば 醤油/塩 850円
  • 味玉中華そば 醤油/塩 950円
  • 特製中華そば 醤油/塩 1,050円
  • 貝麺(貝白湯) 950円 (味玉+100円、特製+200円)
  • 鯛と貝の塩そば 950円 (味玉+100円、特製+200円)
  • 月替り貝ごはん 小150円 並250円
  • 本日の限定ごはん 250円(この日はスパイス香る豚バラチャーシューごはん)

ラインナップはこんな感じだ。あとはトッピングや大盛り、ビールなど。

正直何を食べるか迷ってしまった。

「貝麺」という本当に貝のみを濃厚に抽出したかのようなラーメンも気になってしまうし、鯛と貝の塩そばもウマそうだ。

しかし最初に二度見してしまった貝出汁と牛の麺をぜひ味わってみたい。想像がつかない店はまずベーシックで…

ということで中華そばの醤油の食券を購入した。

貝麺みかわに入店

のれんをくぐり入店すると、店内はとても小さめである。

カウンターは8〜9席ほど。区切りも大変狭い。7席くらいにするとちょうどよく座れるといったところか。

とはいえ小さな店は回転も重要だ、こういった店ほど頑張って欲しい。席に着席、水はセルフサービスで調味料は一切なし。

驚いたのが胡椒や、ちょっとしたトッピング系も皆無なのだ。よほどそのままで食べてもらう自信とこだわりがあるんじゃないか…!これは楽しみ

席と厨房もすぐそば。密着状態だ。

こんなものまで。これを読めば、改めてそのこだわりと全貌がみえる。

「あさり」「ハマグリ」「ホタテ」の出汁に牛骨出汁を重ねた味。おお〜〜〜やばすぎる。牛骨に貝って初めて

これ外の看板にも出しといたほうがいいんじゃないの?

こだわりをもっと宣伝してほしい…タレの醤油にも貝柱がはいってるのか!ますます期待が膨らむ。

そんなこんなでワクワクが最高潮に達した感情を見計らったかのようラーメンが着丼した。

中華そば(醤油)着丼

ウマそうだ…色はくすんだ醤油色。透明や透き通ってはいない。

具材はチャーシュー3種、玉ねぎ、かいわれ、ネギといったところ。ちょっと左上にタレがはみ出ているのはご愛嬌。

さて…牛骨と貝よ。どんな世界に連れて行ってくれるんだ…

うおおおー!そうきたか!!

これは初めての味!ウマいとかウマくないとかよりも、いやめっちゃウマいんだけど。しっかりと牛骨と貝の出汁がバランス良くジャブとストレートを打ってくる。

バランス良く混ぜ合わせたな〜コレ!という関心のほうが強かった。お互い違う世界で戦ってきたモノ同士がタッグを組んで演出する的な。すげえ。

浮いてる香味油からも貝の香りが凄い。この香味油が結構キモな気がしてきた。それが牛骨の上品な出汁をサポートして持ち上げる的な!

そのすべてが「なるほど」の一言に凝縮された瞬間だ。

一人うなずきながら、次は麺をリフトアップ。

こちらは北海道産「ゆめちから」使用。

とてもモチモチとしていて、しっかりと噛みごたえのある中太麺だ。ウマいが、正直いうと麺が力強いと感じてしまった。

モチモチで太く強すぎて、スープの繊細かつ心地いい不協和音の味をかき消しているような…純粋に麺量も多い気がする。

個人的には細麺かつ、少しだけ量を減らし、スープ量とのバランスを完璧にしてくれたらパーフェクツ!あくまで個人的デスヨ。

こちらはチャーシュー3種

薄めだがしっかり3枚。

左から「豚肩ロース」「鳥むね」「豚バラ」である。豚バラ以外は真空低温。最近チャーシューを何種類かで提供するの流行ってるよね。

「鳥むね」はさすがの低温調理。柔らかくウマい!肩ロースと豚バラは想像通りの味。ぶっちゃけるとちょっと薄すぎるかなぁ〜…

もう少しだけ厚めにして食べ応えを作ってくれると食感的にも噛みごたえと楽しさが出る。「薄く切りました感」が出過ぎてて、なんかもったいないなと感じてしまった。

こちらの玉ねぎとカイワレはとても良かった。

貝出汁と牛骨風味をしっかりとサポートする味。あまり多いと邪魔してしまうため、今回の量がベストだと思う。ウマい…!

最後は定番のチャーシューを麺で巻いた「肉巻き麺」で締めて、完飲。

ごちそうさまでした。

貝麺みかわの総評

新しいトビラを開いてくれたお店だ。

いうなれば新しい音楽ジャンルを知り衝撃をうけたような…すべてのレベルは高く、スープに関しては相当な研究を重ねたような味わいだ。

隣のお客さんが「貝出汁麺」を頼んで「ウマっ」と呟いていたがこちらもとてつもなくウマそうだった。貝と牛骨ではなく、店名である「貝のみ一本勝負」だ。通常の貝白湯にさらに大量のホタテを追加して炊いたスープ。

次回は頼んでみたいと思う。

さて、レベルが高いからこその個人的意見になる。すべてが主役級のウマさだが、バランスがあまり好みでなかった。

  • 麺の量×スープ
  • 麺の太さ×スープの味わい
  • チャーシュの厚さと大きさ

この辺りがとても気になってしまった。ここさえもっと一体感があれば個人的にはかなりウマいラーメンだ。

それぞれがスゴいから、余計にもっとこうなら!と考えてしまう。それ以上に「もっとこうしたのを食べてみたい!!」と欲求が出てくる。

それだけインスピレーションが湧くラーメンだった。

行列ができてるというわけではなく、フラっと入って食べれる感じでこのウマさなのでぜひこれを見た方も行ってみてほしい。

このクオリティならそのうち何かの拍子に人気店になってしまいそうだ…

ごちそうさまでした

  • 店名 貝麺 みかわ
  • 住所 東京都世田谷区北沢2-25-4
  • 時間 11:00~15:30(L.O.15:15) 17:00~20:00(L.O.19:45)
  • 定休日 無休
  • Wi-Fi 不明

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