「コンビニのカツ丼」といえば、あんな感じですよね。
その「あんな」部分に想像のカツ丼入れてみてください。そうそれがコンビニのカツ丼。確かいウマいが過度な期待はしない。ちょうどいい存在。
しかし世の中にはそのコンビニのカツ丼を目当てにし、買いにいくコンビニがある。それがセイコーマート。通称「セイコマ」のカツ丼だ!
正直度肝を抜かれた。
道民も認める味
セイコマは、北海道を中心に展開してるコンビニだ。札幌を散策するといたるところにある。最北端の稚内にもある。稚内ではむしろセイコマしか見なかった。
そして北海道出身の方に聞くと、セイコマの「HOT CHEF(ホットシェフ)」のカツ丼はマジでウマいと返ってくる。(HOT CHEFとは店内で作る弁当。東京にもローソンやデイリーのコンビニで見たりする)
最高の食材にかこまれ舌も肥えてるハズの道民がそこまでいうのか?とはいってもしょせんコンビニ飯でしょ?と正直ナメていた。
どうあがいたってその領域は越えれるはずがない。道民じゃない自分としては海鮮やジンギスカンに食事の回数をつかいたいと考える。
しかし…どうしてもセイコマのカツ丼はウマいという言葉が気になり購入してしまった。
これがその実物だ!
いや~久々コンビニの弁当を購入してしまった!HOT CHEFのロゴが可愛い。税込540円である。持った感じ出来立てで暖かい。熱すぎなく、ほのかな暖かさが出来たてのリアリティだ。
店員さんに聞いた所、1日の最終の出来立てが21時くらいに入荷と聞いていたのでそのあたりでちゃっかりと来店購入したのだ。しっかり出来立てを食べなければいけない。
「別盛りで出来立ての味わい!」の文字が輝く。開封するとこんな感じ。セパレートだ。確かにこの段階でいい匂いと期待が膨らんできたぞ。
丁寧に上にのせて完成である。ご飯に乗せる時カツが分離して手間取ってしまった。そう考えるとセブンイレブンなどのセパレート弁当で「ツルん」と綺麗に上に乗るシステムはストレスがなく素晴らしい。初めてそこの企業努力に気づく。
ここまできてしまったら待ちきれない。
さっそく一口…
ん!?これウマいぞ。甘めのタレとコクのある味に箸が止まらない。コンビニのくせに(失礼)なんだこの出汁の味は。米とビールにめっちゃ合う。
カツも確かにうまいのだが、この卵がやばい。
おもったよりトロトロで口の中でふわっと消える。しかもタレがよく絡んでいてたまらない。このカツとカツの間の卵の糸引きを見よ。このとろみにウマさの秘訣があるのではないかと踏んでいる。
そして米がヤバイ。なんだこの米のウマさは。
普段あまり米は食べないのだがこれはタレと一緒につい食べてしまう…なにげにカツの肉も肉厚だ。しかしタレと卵が絡みついた衣がなんとも言えないコク。日本人の大好きな味だ。
「セイコーマート」のカツ丼の総評
結論を言うと道民の方々がとてもうらやましい。いつでも気軽にこれが食えてしまうのだ。ちょっとだけナメていたのだがこれは土下座レベル。
実はウマいと聞いていたが本当は買ってまで食べるつもりではなかった。背中を押してくれたのが道民で有名な飲食店をする知り合いが「セイコマのホットシェフは本当にホットシェフが存在する」と意味不明の事を発していた。
おそらく「セイコマの裏で本物のシェフが存在し料理を作っている」ということなのだろう。それ程ウマいと言いたかったのだろう。
今回、買ってみて本当に良かった。新たな一歩を踏み出し爽快な気持ちだ。食べ終わっての後聞きだがセイコマのご飯はガス釜で炊いているらしい。電気ジャーではないのだ。北海道の大停電でも耐えうる力。
米のうまさも納得。そりゃウマいはずだな。ただ気をつけて欲しいのは本物志向のカツ丼と比べてはいけない。あくまでコンビニの中での強さとB級さだ。こち亀の両さんと、ドラゴンボールのフリーザではまったく強さのジャンルが違う。
どっちもよくてどっちもウマい。それを肝に銘じといて欲しい。道民以外の方には遠いかもしれないが、ぜひ機会があれば手に取ってみてほしい。
しかしカロリーは高め(957kcal)。そこは覚悟を決めて挑もう。