ミュージック&コーヒーがとても気持ちいい。
皆さんは音楽は好きだろうか?音楽を聞かない人はそんなにいないと思う。街中を歩いてるだけでも自然と耳に入るだろう。ジャンルも様々で「ジャズ」「ロック」「ブルース」もあれば「アニソン」「民謡」だってある。
そんな心地よい音楽の中で得に「ロック・ブルース・ジャズ」を中心にアナログ盤(レコード)を最高のオーディオ機器で聞きながら、美味しいコーヒーを飲める店を発見してしまった。
「知る人ぞ知る」といっても過言ではない素晴らしいカフェだ。
その名も「Submarine Records and Cafe Store」
JR大久保駅から、小滝橋方面へ向かう路地を歩くと一角が見えてくる。その中にこの店は存在する。最初は見過ごしてしまいそうだが、道路側に面しているので発見しやすいと思う。
店名も「Submarine Records and Cafe Store」。まさにレコードレーベルとカフェが一緒になってるようなネーミングである。おそらくこの階段下には数々の店がこの中には入っているのだろう…看板がひしめきあっている!
さっそく入り口にはたくさんの張り紙が!
「中古レコード屋ですが」「よろしければ」「いい音で」〜といった言葉が細切れに貼られている。この異質な雰囲気が興味をそそる!未知の匂いがぷんぷんしてくるぜ!
「FREE WiFi」の輝かしい文字が…!日本語の下部に、1つ1つ英語の説明文がある。外国人もウェルカムといったところだろう
店内はこんな感じである。
入り口から小さなカウンターがみえる。この時点で大音量のブルースがガンガンにかかっていた。言葉ではなく心で感じてしまった「これはヤバい」と。
中に入るとこんな感じでアナログ盤が沢山揃っている。これはすごいなぁ〜!
このアナログオーディオがとんでもなくヤバい。ちょっとうるさすぎるんじゃないの?というくらいの低音がしっかりとした音量と音質が店内に流れる!
聞いてるうちに耳が慣れてきて、ライブ会場にトリップしたような音の波につつまれていくから不思議だ。だがライブ会場のようにざわついてもいない。静かな店内に、ただただ音が浮遊し脳を刺激し続ける!
こちらはカウンターに座ると並べられているアナログ盤。
一つ一つに値段が付いている。正直あまりレコードの価値は詳しくないが、こうして並べられているのを見ると絵画のようで楽しい。こういう芸術を見ながら飲むのもオツというものだ。
早速カウンター席に着席し、本日のコーヒーコロンビア(480円)を注文。やはり初めてなのでコレだろう!マスターに伝えしばし待つ…。見渡せば芸術系のマダムが2名。一人はPCを広げ作業もしている。
コーヒーを待つ間も、常にアナログ盤の素敵な音色に包まれていく。ああ…脳内麻薬がドバドバでてくる。程なくすると、砂糖とミルク入れが置かれた。オシャレですばらしい。
カウンターの奥では、マスターがじっくりとドリップを見つめながらお湯を沸かし注ぐ。お客さん1人1人のために真剣に注ぐ姿が好感がもてる。こちらも背筋がのびて気持ちがピリっとしてきてしまうのだ。
程なくしてコーヒーが着地
おお〜ビューティホーブラッキー!コーヒーカップも含め、良い香りが同時にただよい素晴らしい出来栄え。
一口いただくと…。
ん〜苦味がしっかりと口の中に絡みついてくる。そして以外にさっぱりとしてウマい。こいつの味の刺激と大音量の刺激が脳をもみほぐしてしまうのだ!もはや酒とタバコはいらない。そう感じさせるくらいの脳内トリップだ。
「ドリップ2杯分とれたので、お代わりいってくださいね」マスターから信じられない一言。耳を疑った…!マジか!嬉しい誤算だ!ずっとこの場所に居てしまうじゃないか〜!
ついついこちらも隣のマダムに習いPCを広げ作業を始める。
- マスターの心地よい距離感
- アナログ盤の音がとりまく世界
- 常連とマスターのちょっとした小さな会話
全てが気持ちよいのだ
途中、レコードを変えて違う曲をかけ出したり、様々なレコードを一枚一枚出してはチェックして戻したりと。そんな作業を見ているのですら楽しく落ち着くのである。
このあたりで2杯目のお代わりを頂く!もちろん無料だ。一回目より多いんじゃないの!??
ジャズスタンダード「Feel Like Makin’ Love」とコーヒーでこちらも体が揺れてしまう。作業と共に飲み終わり、PC曲が終わったところでお会計をお願いした。
マスターの「電源も貸せますので、次もゆっくりと作業してくださいね」の一言にサービスの心意気を感じてしまった。しばらくは通ってしまいそうだ。
Submarine Records and Cafe Storeの総評
「音楽×コーヒー」を組み合わせたバーの世界観をアニメの中から取り出したような店だった。また、アナログ盤が詳しくなくても「レコードってこんなに味があって音がすばらしい」と感じさせてくれる。
「音がすばらしい」は、ただ純粋にクリアーという意味ではない。アナログ特有の雑味や味、空気感。そういったレトロな音も全てハイグレードなアナログ機器が表現してくれるのだ。まるで空気の音とともに歌ってるアーティストがいるように…!
サブスクやMP3。ネットの配信などに比べたらまったくの逆行なのだが、音の手触りに感動してしまう。そう。昔はしっかりと触覚でジャケットを触り、空気感や雑味すらパッケージングされている音楽を聴いていたはずだ。
またアナログ盤のジャケットをずっと眺めていると、まるで小さな美術館にきているようで、音楽と芸術の共通点や融合をとてもリアル感じてしまう。
「スターバ◯クス」などの有名チェーンコーヒーも確かにウマく、しっかりブランディングされていて居心地がよい。だが、まったく違うベクトルの心地よさを提供してくれる店が、まだまだあるんだなと感じてしまうカフェであった。
話を聞けば、昔からあると思いきやここ2年程で出来た店らしい。情勢と重なり苦労したが、やっとあらためて営業できるようになったとのこと。ぜひ来店をおすすめする。
素敵な空間と音楽、すばらしいコーヒーをごちそうさまでした。
- 店名 Submarine Records and Cafe Store
- 住所 東京都新宿区百人町1丁目24−8 BF-A 新宿タウンプラザ
- 時間 15時~23時
- 定休日 日曜日
- Wi-Fi あり