燕三条背脂ラーメン
この言葉を聞いた事があるだろうか？
新潟県の燕市で生まれたご当地ラーメンというやつだ。大量背脂と、意外にもサッパリした煮干し系の醤油スープ。そして超多加水麺。
そんなご当地ラーメンが新潟まで足を運ばずとも楽しめるお店が、笹塚〜幡ヶ谷の間にひっそりと構えている。
実はこのあたり、ラーメン屋が多く色々レビューをしていきたいと思っている。
今回ご紹介の店はかなり長く続いていて、店名も途中で変わっている。良い機会なのでご紹介できたらと書かせて頂いた。
最後まで読み、激戦区でも歴史長く続く燕三条系ラーメンに足を運んでもらいたいと思う！
背脂煮干中華そば 我武者羅
実はこの我武者羅系列、幡ヶ谷には２つある。
「生姜醤油ラーメン」専門の本店が駅近にあり、笹塚方面に歩くとご紹介する「背脂煮干」の我武者羅が現れる。
赤提灯がとても良い！
「背脂無しでは生きていけない」と「幡ヶ谷で一番遅くまでやってるラーメン屋」の輝く文字！インパクトがあり、しっかりポジショニングを確立しているぞ！
どこともなく香る屋台感…とても好感がもてるのである。
店内へ入店！
早速の券売機はこんな感じ。
「中華そば 850円」がデフォ価格。
そこにトッピングをしていくと値段が上がっていく。この辺りでは平均的な値段感といったところだが、やっぱりラーメンって高くなってきているな〜と感じた。
「もり中華」はつけ麺である。ビールも販売しているので「もち豚餃子」や「３点盛り」でのんびり楽しむのもありだろう。
迷わず中華そばを購入。
背脂の量を選択
・ちょい
・ふつう
・大あぶら
・鬼あぶら
何も言わなければふつうで提供される。ラインナップ的に鬼あぶらが一番怖い。気になったが最初だし「ふつう」にしてみた。
「あぶライス…！」これはやばい。
背脂ラーメンにさらにあぶライス追加か…カロリーの暴力必須！
店内にはサインがたくさん！「心や」と記載があるのは以前の店名。
ラーメンyoutuber、SUSURUパイセンもいますね。場所柄芸能人も多そうである…！
こだわりが一つ一つ説明されている。イイデスネ〜！
しばらく待つとどんぶりが運ばれてきた
中華そば 背脂量ふつう
いいですね〜最高のビジュアル。
どことなく屋台のラーメン感を感じてしまった…！背脂量は写真だとまあまあに見えるが結構の量が入っているぞ。
スープを救えば大量の背脂を感じることができるだろう。
早速口に運んでみる…おお〜〜ウマい！ウマいぞ！さっぱりとした煮干スープに上質な背脂集団が押し寄せてくる。
「ふつう」はバランスが良い気がするぞ。配合がベスト！あぶら&醤油の甘みのダブルパンチに久々ノックアウトだ。
冬が寒い新潟でもスープが冷めにくいようあぶらを張っているのだろう。英知の知恵である。
麺のリフトアッップ！
かなりの太麺を想像したが、意外にもそこまで太くはなかった。以前来店した下北沢「麺と未来」に比べると赤子の手をひねるような細さである。
だが超多加水麺というだけある…モチモチするぞ。麺と未来にくらべるともの足りないかな？あちらが振り切り過ぎてるともいえる。
チャーシュウだ！こちらデフォで３枚も入ってる。
そこまで脂っこくはなく、赤みが主体だかしっかりと柔らかい。
スープの背脂があるので、さっぱり部位のチャーシュウがバランスを良くしてくれる。
岩のり&玉ねぎ！
こちらは燕三条系を感じさせるトッピングだ。家系でいうところのほうれん草的な…玉ねぎの甘みがさっぱりとして背脂と絡み合う。
岩のりはいわずもがな！日本人に生まれてよかったと感じさせる。岩のりラーメンもあるくらいなのでファンも多いはず。
完飲完食でフィニッシュだ。
我武者羅のまとめ
味の幅は正直こじんまりとしている。
しかし、決して悪いところがみつからないのだ。チーム全員が協力し、組織的なバランスでゴールを狙ってくる。
振り切った箇所や、目新しいビックリは正直少ないのだが組織的なウマさを感じられる。
- 背脂と相性のよいスッキリスープ
- 脂控えめの赤身チャーシュー
- 岩のりと玉ねぎは箸休めに丁度良く溶けこむ
もちろん「鬼あぶら」で頼めばかなり振り切ることは確実だろう。しかしまずは「ふつう」でこの味の組織的なバランスを感じて欲しい。
そんなちょうどよい一杯というのは、気兼ねがなく美味しく食べる事ができる。
おすすめの一つに飲んだ〆にも食べて欲しい…「幡ヶ谷で一番遅くやっているラーメン屋」を掲げてる理由もしっかり納得するはず。
肩肘張らず、しっかり満足させてくれる幡ヶ谷燕三条系ラーメン。
これからもちょくちょくと利用させて頂きたい。
ごちそうさまでした！
- 店名 背脂煮干中華そば 我武者羅 幡ヶ谷店
- 住所 東京都渋谷区幡ヶ谷2-19-2
- 時間 11:30～15:00 18:00～2:00（変動するケースあり）
- 定休日 月曜日
- Wi-Fi 不明
