幡ヶ谷の町にはカフェが何件かあるが、「わかりやすい」喫茶店といえば間違いなくここ一択だろう。レンガで造られたいかにもな喫茶店がここに存在する。
昔から根付いてるであろう佇まい。まさに地元の空気と見事融和している。
路地に入ればひしめく街並み
幡ヶ谷駅を降りると、大通り沿いは首都高速があることもあり騒がしさを覗かせる。しかしちょっと路地に入れば小さな店がひしめくのがこの町の特徴だ。
今回は入ってすぐ見えてくる喫茶「ぽえむ」
ガラス越しには、丁度良い店内の広さを感じる。
皆、4名席に一人で座りクロスワードや新聞を広げる常連さんが特徴的だ。
このスローな空間を求めて喫茶店に足を運ぶ方もいるんじゃないのか。
自分甘いものはそこまで得意じゃないが、このケーキの種類はなかなかの量。
しかも一つ一つ手書きという細かさ。この店の人柄を感じる。
こういった小物も雰囲気に一手間かけている。
早速入店
入店すると落ち着いた店員さんが、席指定をするわけでもなく「お好きな席へ…」と誘われる。
そうこれだよこれこれ。4名席でもカウンターでもどうぞといった余裕の空間こそがオールディー喫茶店に求める軌跡。
ていうかこの喫茶店カウンター以外ほとんど4名席だな。
もちろん4名席を選び、これまたオールディーな茶色の革でできたソファへ座る。
うむ。このやわらかさよきである。
早速メニューを広げる…ほう。土佐和紙ドリップ。
「ぽえむオリジナルウェーブドリッパー」とな。何かの必殺技になりそうな横文字だ。
お酒やリキュールを効かせたものまで…いい感じダゼ
とはいえこの日は猛暑だったためアイスカフェ(550円税込)を。
「ぽえむのコーヒーは急冷するのでキレのある苦みと程よい甘さ」…ほう気になる一文。早速店員さんを呼び頼む
注文をしたところ「加糖」「微糖」「無糖」どれになさいますか?と聞かれる。
え?ガムシロップとミルクが添えられるんじゃないの?最初から聞いて来るんだ。
半分無糖で飲んで、その後ミルクとガムシロを入れるのがコスパカ流。無糖で頼み、ミルクとガムシロをいただく。
程なくしてアイスコーヒーが届いた。
うーむ綺麗なブラッキー!エリッククラプトンもビビるブラッキーウォーターである。
一口いただくと、確かに無糖ながら甘さを感じる。これが程よい甘さというやつか。
キレの苦みもどちらかというと少なめである。クセが少なくあっさりとしたアイスコーヒー。
軽くさらりと溶けるこのコーヒーは、どっしりとした人が好きな人には多少物足りないかもしれない。
クリームを入れてみる。
おお~!ねっとりとクリームが溶け合いまた違う顔を…こっちのほうが好みかな。
二つの顔が覗かせるコーヒーはやはりイイネ。一杯でいろいろと楽しめる。
空間が大事
喫茶店にコーヒーの味を求めるのも当たり前だが、それ以上にやはりこの空間だろう。
パソコンを広げたり、店員さんと常連が話していたり、本や新聞を読んでいたり、打ち合わせしてたり。この思い思いの流れる時間と空間を楽しむ。
この時間が欲しくて皆が集まるといってもよいのである。そんな自分もゆっくりと作業ができた。
ぜひ幡ヶ谷にオアシスを探すなら「ぽえむ」へ行ってみてほしいと思う。
こんなものまで。
美味しそう…。絶対コーヒーとあうやん。
店名 ぽえむ 幡ヶ谷店 (Poem)
住所 東京都渋谷区幡ヶ谷2-8-10
時間 19:30~20:00
定休日 無休
Wi-Fi なし