【ホンモノの函館塩ラーメン】函館「滋養軒」で澄んだスープに純粋な心を取り戻す!

【ホンモノの函館塩ラーメン】函館「滋養軒」で澄んだスープに純粋な心を取り戻す!

「函館ラーメン」といえば皆は何を思い浮かべるだろうか?

ほとんどが「塩」を思い浮かべるんじゃないかと思う。インスタントラーメンでも「函館塩ラーメン」というのは結構定番である。塩の澄んだスープにシンプルな麺。

そんなド定番をどうしても食べたいと憧れていた塩ラーメン屋がある。函館にある「滋養軒」である。この店は長く行きたかった場所で値段はラーメン一杯500円。すべての函館の歴史が一杯につまっていると思うとやたら期待が膨らむ。

そんな思いを浮かべ憧れの地。函館へと向かった。

滋養軒へ到着

函館駅から5分ほど歩くと見えてくる。「滋養軒」だ。この時期の札幌はお店に人が少なく閑古鳥が鳴いている。函館駅ですら閑散とした雰囲気だ。歩いてる途中にこんな張り紙もあった。逆に気持ちがいいぞ。

滋養軒も結構空いてるかも?と淡い期待を寄せていたが一瞬で打ち砕かれた…明らかにここだけ異質に並んでいる。おそろしい。バケモノ級だ。とはいえまだマシな方となのかな?

素晴らしい店(ツラ)構え。ノスタルジィを感じる。

並んでる客層に地元の人が結構いる。そりゃ500円だし、地元の人も行くよな…。東京のラーメン屋はどこか殺伐さを感じる時もあるが、こっちはゆったりとしてる感じ。

20分ほど並んで店内へ。中でもすこし待ったがその際メニューを渡された。光る自家製麺の文字。滋養軒の主張。いいっすねぇ。

ここは「函館塩ラーメン」一択だ。とおもったのだが200円プラスのチャーシュー麺が気になる。700円ならとチャーシュー麺に変更。このチャーシューで一杯やりたく瓶ビールも頼んだ。

楽しみである…静かに精神を統一して待つ。

程なくしてビールが。やっぱSAPPOROダヨネ!クラシックではないが黒ラベルゥ。

ううん〜いいなこのコップ。ラーメン屋とか街中華で飲んでるって感じ。実はこのコップ、同じのを先日ネットで購入しちゃいました。

厨房を眺めライブを楽しむ

カウンターの絶景な場所に案内されたのでついご主人と話し厨房内を撮影させてもらった。ここで函館塩ラーメンの伝統が守られているわけか。ジ〜ンとする。ご夫婦が手際よくラーメンや餃子、チャーハンを作成。ここの餃子は皮から手作りらしい…気になるなぁ。

ご夫婦のお子さんらしき子が注文をとってくれる。まだ中学生くらいなのにとても丁寧で素直な接客だ。都会の適当な飲食店員にこの素直さを叩きつけてやりたい気持ちになってしまう。

東京にいって人格が変わることだけは避けてほしい。ぜひ滋養軒を守ってほしい。おせっかいな想像を膨らましていたら、待ちに待ったラーメンが届く。

「滋養軒」函館塩チャーシューメンの着丼

このルックスである。王者の風格。澄んだスープにチャーシュー6枚。200円プラスでこれだけチャーシューが…これは本当に700円?ウマそうだ。

出会うまで幾千もの夜を重ねてきた。たえまなく注ぐ愛の名は滋養軒だ。まずはスープを一口…

はぁぁぁ。しみる。染み渡る。優しい素朴さの中にコクがある塩。そしてさっぱりとして大変ウマい。函館の雪の夜景が見えてきた。winter againがリピ再生。寒い中これ食べたらマジでウマいんだろうな。

函館の歴史というストーリーが身体中に回る。

出汁は鳥、豚、昆布も入ってるかな?ジャパニーズソウルソルトラーメンといったところだ。この透き通り具合は煮立たせないように時間をかけ出汁をとってるはず。

つづいて麺。箸でリフトアップ。美しい…こちらは細いと思ったが意外にちょい太め。微妙にちぢれてもいる?北海道っぽいよき麺である。自家製麺らしさがとてもいい。メンマのあっさりした味ときたら。スープと一緒に炊いてるのかな…?

んでもってこのチャーシューですよ。これがまたさっぱりとして肉厚で大変ウマい。チャーシュー麺にしてよかった。肉をツマミにSAPPOROで流す。至福の時である。

オンザ肉巻き麺!飛ぶぞ。彼方に。

むさぼり食べていたらいかにも「ザ!地元〜!!」と声かけたくなるようなおじさんが隣に着席。すると自動的に塩ラーメンが…。すげえこういうの初めてみた。

こういった人に愛されている滋養軒さん。そしてそれに答える店主。なんかいいなぁ、そりゃ値上げできないなぁと思った。

「滋養軒」チャーシューメンの総評

函館塩というジャンルをしっかりと受け取った味だった。透き通ったスープであっさりとしているのに様々な出汁のコクがある。とてもレベルが高くウマい

しかしどこか素朴で飽きがないのだ。地元民のソウルフードと呼んでもいいんじゃないのか。

あとは値段の安さ。地元の方含めこの価格と雰囲気が愛されているのをひしひしと感じる。店主さんのそのこだわりや人柄がまたほっこりする。お客さんのことを考えてくれている感じがあたたかく、同時にご夫婦の子供の成長も眺めていたくなる。そんな場所だ。

メニューには醤油も味噌もタンメンもある。あの透き通った出汁でタンメン食べれたら最高かも。手作り餃子もきになるし、他のお客さんが食べてたチャーハンもとてもウマそうだった。

実は「やきそば」もウマいと評判らしい。ぜひいつか攻めてみたいと思う。

心も身体もごちそうさまでした。

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