博多ラーメンとは
日本を代表するラーメンの一つである。
- 基本的には豚骨主体の乳白色のスープと島原素麺のような極細麺が特徴。豚骨を強火で沸騰させるため、骨のコラーゲンなどが溶け出し濁ったスープになる。注文の際に麺の硬さを決める点や替え玉も当ラーメンの特色になっている。
Wikipediaより参照。
東京でも博多ラーメンを食す機会は多々あるが、やはり本場になるとその個性は歴然である。
今回福岡に行く機会があり、この際だからと博多最大の歓楽街「天神・中洲」で様々な博多ラーメンを食べてきた。
有名店だったり、なんとなく見つけたり、地元の人に聞いてみたり…
5店舗ほど味比べをしてきたので、是非旅行に行った際の参考にして頂けたら幸せだ。
このブログを最後まで読めば福岡の天神・中洲を訪れた際の指針になること間違い無し!ちなみに少し長いので今回は目次を用意した。
いきなりランキングを見たい場合は「まとめ」を押せば飛ぶことができるだろう。
それではレッツトライである!
ラーメン海鳴 中洲店
手始めに、生粋の地元博多っ子が働く飲食店の若い店員さん達(女性)にどこか美味しい場所を聞いたら「絶対ラーメン海鳴!」と力強い一言をもらった
はっきり言わせてもらうと、このラーメン店がでてくるのは予想外だった。
他の有名店を引き合いに出したのだが「sinsinは普通」「一双は臭いやつだよね〜」「長浜屋はまずい」など…ダントツのオススメがここだと聞いた。
逆にここでどの店を回るか指針ができたと言っても過言ではない。
そこまで言うならと訪れたのがこの店。看板にも英語を使いオシャレな店構えである。
券売機はこんな感じ。魚介とんこつラーメン(740円)を絶対食べろといわれたので迷わずプッシュ!
店内はそこそこのサイン!全体的に綺麗で女性やカップルでも居心地よく居座れそうである。
卓上はゴマ、紅生姜、コショウ、ニンニクなど。辛子高菜はない…
ラーメン海鳴 魚介とんこつラーメン
おお〜綺麗で鮮やかな乳白色。少し茶色いのは魚介のせいかな?チャーシュー2枚。ネギ。玉ねぎも浮いている。
早速一口…
お、おお〜〜!かなりあっさりしてる。だがコクはしっかりアリ。
魚介&とんこつがバランスよく収まった味だ。東海地方を中心に展開する寿がきやのラーメンを高級に上品にしたような味に近い。
麺のリフトアップ。
いわゆる博多ラーメンの細麺だ!もっとパツパツでもいいかな?生粋ではない。
チャーシュー!
しっかり炙ってあって丁寧な仕事だ。ウマいぞ!
ラーメン海鳴の総評
とても洗練されててウマいが、1件目じゃなくてもよかったかな…?
3件目くらいなら感じ方も変わったかもしない。臭みなどはまったくなく、女性受けは抜群だろう!聞いた地元民が女性と記載したのはそのためだ。
確かにレベルは高くウマい。しかし観光客にとっては「1件目はもっと定番の…」という感じである。
もっと博多感スゴイのくれよ!って。洗練された器用型プレイヤーって感じだ。
ニオイが強い博多ラーメンに食べ飽き、その流れで食べたら衝撃は受けるかも。
このとんこつに振り切りすぎてない味は、東京でも近い味はありそう。魚介系の乳化させたようなイメージ。
だが全体的な質が高いのは約束しよう。
店名 ラーメン海鳴
住所 福岡市博多区中洲3-6-23 和田ビル 1F 角号
時間 18:00~翌6:00
定休日 日曜日
Wi-Fi 不明
はかたや 川端店
歩いてたらふと目に入った店だ。結構中心地にありずっと気になってた店。
「元祖ラーメン長浜家」というラーメン屋と並んでいるのだが、博多ラーメン290円の恐ろしい安さに目がいってしまった。
もしかしてこれこそ地元民の味なんじゃないだろうか?気軽に入り食べて出る。そしてこの値段!
メニューはこんな感じだ!
外にしっかりと看板があるぞ。ビールも480円。焼豚300円、酢もやし130円。だらだらと飲んでそのあとのラーメンも可能だろう!
店内はこんな感じ。無骨さがすごいぞ!もちろんサインなんてない。
卓上はゴマ、タレなど、ニンニク、紅生姜。キッチンもいい感じだぜ。
はかたや 博多ラーメン
かなりサラサラでシャバっている。いい感じに臭そう。
こちらレンゲがなかったので早速一口…
うおおおお!!!この程よい臭さ、味、薄さの中に博多の景色が見える!これだ〜!
正直博多ラーメン店がひしめくこの街で評価は普通くらいなのかも。だが、県外から来た人間にとっては根付いた文化が突き抜けていくようだ…
麺のリフトアップ!いいカンジの細さに小麦の味がしっかりとつきぬけるバリカタ。
このおまけ程度の薄いチャーシューが逆に風情たっぷり。
ネギも同様だ!
最後は紅生姜投入。しっかり味変を楽しませてもらった!
はかたやの総評
ウマくてたまらないというのではないが、博多の文化を感じた1杯だった。…スープのシャバさと臭さが良きカンジ。しかも290円のコスパ力!
東京で390円で食べるような醤油とか。そういった類なのかも。
食べてる間も、飲み帰りの博多っ子が続々押し寄せた。そんな活気も含め福岡でしか食べれない味だろう。
目の前で熱々を作ってくれるのもグッド!スープがかなり熱くてそれも嬉しい。
こちらも最初の一杯に食べていたらどういう評価になったのだろう?と考えてしまうラーメンであった。
店名 はかたや 川端店
住所 福岡市博多区上川端町9-151
時間 00:00~24:00
定休日 無休
Wi-Fi 不明
博多らーめん ShinShin 天神本店
飲食店でブルーの看板は結構珍しい!このお店は、博多でも大人気店。
今回の旅で一番食べたかった場所である。入った直後は結構空いててラッキーと思ったが、あっというまに観光客、地元民で埋め尽くされてしまった。
最初の地元民に聞いた際の「shinshinは普通」を覚えているだろうか?どれほど普通か確かめてやろうじゃないかというのが正直な所。
さっそく店内に入店すると…みよ!このサインの量!圧倒的である!
これは一部で全部の壁に飾ってある。芸能人がどうとかは言いたくないのだが期待は膨らむ一方!
shinshinのメニューはこんな感じ!
博多らーめん
ちゃんぽんもあるのだ。実は地元民には博多もっちゃんをすすめられた。博多ラーメンよりもウマいとのこと。
ご飯ものや居酒屋のメニューも!だらだらと飲むこともできるのだ。充実してるな〜
しかしここはシンプルに博多shinshinらーめん(760円)をチョイス!
卓上ニンニク、紅生姜、らーめんのタレ、コショウなど。ちょっと開けるとウマそうな辛いラー油もあるぞ。ここでも辛子高菜なし!
shinshin 博多shinshinらーめん
ウマそう〜〜〜!今まで食べてきた中でも一番バランスがとれたベーシックな見た目。しっかりな乳白色で匂いもそそってくる。
一口…
くああぁぁぁぁ!はい!暫定ナンバーワン!
今まで食べてきた中でも一番「旨味・臭み・味」のバランスがスゴい!
臭みはそこまでないのだがそれ以上に旨味がすごい!だがそつないではなく、しっかりとshinshinでしか食べれないウマさ。
次は麺のリフトアップ。こちらバランスがしっかりとれた細麺!
小麦の味と共にキモチヨク口に入る。あ〜福岡きたんだな〜と感じさせてくれる。
ネギとスープの油で口にいれればもう…!
チャーシュー!こちらは普通。
チャーシューでいえば1件目の海鳴の方が上だろう。
少しだけラー油を注入!
ウマいがスープが完成されているので、個人的には入れないほうが好きだ。
博多らーめん shinshinの総評
人気店で色々言われてるのかもしれないが、自分は大満足のウマさだ。
博多らしさ、旨味とスープの深みのバランスが素晴らしい。日帰りなどで一杯しか食べれないならこちらを選ぶだろう!
初めて替え玉に手を出そうと思ったが次もあるためぐっとこらえ完飲した。
半やきめし(370円)もウマそうで隣のお客さんは替え玉に半チャーハンをしてガツガツ食していた。
執筆中に写真を見返し続けるのがキツい。すぐにでも食べたいくらいだ。
店名 博多らーめん ShinShin 天神本店(シンシン)
住所 福岡市中央区天神3-2-19 1F
時間 平日と土曜日 11:00~翌3:00 / 日曜日 11:00〜24:00
定休日 なし
Wi-Fi 不明
博多一双 中洲店
こちらも人気店!最近だとコンビニとコラボしたりカップ麺も出てたかと思う。地元民には「ああ臭い店ね」と言われた。
確かに店の外まで匂いがすごい。
しかし匂いとは裏腹に、木を基調とするおしゃれな店構えである。東京にありそうだな〜
こちら店内の写真を忘れてしまったのだが、ほぼカウンターのみだ。綺麗で女性でも入りやすい作りになっている。
さっそく着席しラーメン(730円)を注文した。
博多一双 らーめん
おお!コレコレ!!
属名カプチーノラーメンと言われていて、泡がぶくぶくとしているのだ。この臭さと独特のカプチーノスープを求め皆が集まるわけである。
こちらこの写真しかとらなかったのだが、見た目通りスープがクリーミー。
とはいっても臭く、重たいのを想像したが意外にあっさり気味なのがびっくり!
個性的で尖っていながらも、しっかり初見でも無難にウマく食べさせるのはさすがの人気店!麺の固さはハリガネでいただいた。
しっかりとした小麦の味がすばらしかった。とてもウマい。
博多一双の総評
個性的かつ尖っていて、博多ラーメンらしさも残しているためアリよりのアリエッティである。
様々なコラボも納得の味。今回レビューが難しいと感じたラーメンだ。このラーメンだけは一度食べないとわからないかもしれない。
この店、結構行列ができていて待つ時は結構待つ。待つほどかといわれたらそこは即答できない。
だが一双でしか食べれない個性をだしてるのも事実である。
悩ましいが同じ人気店の「shinshin」どちらか選べといわれたらshinshinに軍配をあげる。というかもう味の方向性が別物で、評価ができないのだ。
店名 博多一双 中洲店
住所 福岡市博多区中洲2丁目6−6
時間 19:00~翌4:30
定休日 なし
Wi-Fi 不明
元祖ラーメン長浜屋
地元民から「長浜屋はマズイ」と聞いていたので実は一番気になってた店だ。なんだかんだ長浜屋といえば博多ラーメンの元祖といえるだろう。
替え玉発祥の店でもある。
後で気づいたが「元祖長浜屋」の元従業員が、「元祖ラーメン長浜家」を開店したらしい(Wikipediaより)名前が似すぎて裁判沙汰の記載までも。
ネットで見る限り味に違いはほぼなく、スーパーコピーと言われている。いわゆるソウルフードを楽しめそうでワクワクしてきたぞ。
最後を締めくくるにはいいじゃないか。
店内はこんな感じ
入店した瞬間、雰囲気が「はかたや」と同じ匂いがした!簡素な作りで、シンプル。食券機もこれだけで潔くデカイボタンだ。
びっくりしたのがラーメン700円。
先ほど記載した「はかたや」が目の前にある。こちらは290円。この質素さで700円か〜と思ったのが正直なところ。500円くらいを期待してしまった!
席に座ればネギ多めのサービスが記載!
ネギ多め麺固めでオーダーをした。卓上はゴマに紅生姜、にんにくなど。
ラーメンのタレがやかんに入っててビックリ!
この店でも辛子高菜はなし。辛子高菜…
元祖ラーメン長浜家 ラーメン
お〜〜〜!いいビジュアルでウマそうだ〜〜〜!期待が期待を呼ぶぜソウルフード!
さっそく一口…
うわ〜〜めっちゃあっさり。さっぱり。いや、あっさりというか薄い?
なんともいえない喪失感を感じてしまった。「あまりウマみがないな〜」というのが正直出てきた言葉である。
塩ラーメンの薄いやつのような…。しかもちょっとヌルい。
麺のリフトアップ!思ったより太さを感じた気がする。食感はごわごわした感じだ。
ネギとスープ!
熱々のスープにひたっていればウマいのかもしれないが…スープがヌルいため、生ネギの味が際立ってしまう。はっきりしない味だ。
ネギ多めでぬるくなってしまったのかな?
シンプルな塩チャーシュー!こちらは特質もなく見た目通りである。
あっさりしてていい感じである。はかたやのチャーシューに似ている。
食べ進めるうちに、麺がぬるいスープを吸いごわごわ重くなってきて、作業感がでてくる。一番嫌いな状態だ…以前記載した「饗 くろ㐂」状態。
湯切りができてないラーメンをずっとたべてる気分。バランス悪とった感じ。
ゴマや紅生姜で味変をするもパッとしなく食べ終えた。
元祖ラーメン長浜家の総評
リピートはよっぽどじゃないとキツいかも…。
この見た目より薄くさっぱりした味が博多っ子のソウルフードだ!といわれたら何も言えないが、他の博多ラーメンのレベルと比べると全体的に弱いかもしれない。
また値段も700円という設定で、この値段なら向かいのはかたや(290円)の方を考えてしまう。
はかたやも薄いのだがまだ味の奥行きを感じるのだ。こちらは奥行きがなくさっぱりというよりも、薄いに変わってしまう。
あとやっぱ温度は大事だと感じる一杯であった。コスパは悪し。
ただ元祖ラーメン長浜家はスーパーコピー。本物の「長浜屋」は一度食べてみたい!
店名 元祖ラーメン長浜家
住所 福岡市博多区上川端町10-242
時間 10:00~翌5:00
定休日 なし
Wi-Fi 不明
まとめ
ここまで様々な味を見せてくれると思わなかった。
今回は個人的見解を書かせてもらったが、正直好みは必ずあると思う。「ラーメン海鳴」はいい例だろう。
また、「元祖ラーメン長浜家」のソウル感がたまらないという人もいるだろう。
「はかたや」もあの感じがよかったが、地元民はとっくに飽きていて安いから行くといった感じもありそうだ。あくまで予想であるが。
順位をつけるか迷ったが、コスパカ的順位はこんな感じ
1位 shinshin
- 味、臭み、旨味のバランスが素晴らしい一杯。特に旨味が強くこのスープで溺れたい。
2位 一双
- カプチーノスープと呼ばれ、個性に特化した味。クリーミーかつ飲みやすい。尖っているのに万人受もする
3位 はかたや
- 290円の脅威のコスパ!普段使いに素晴らしく博多らしさもしっかり!
4位 ラーメン海鳴
- 魚介と豚骨のバランスが大変美味しい。レベルは高いが博多らしさかといわれると…?
5位 元祖ラーメン長浜家
- 長浜ラーメン起源の味。スープ薄めで、ぬるい。ラーメンとしてのレベルに疑問を感じてしまった。
上記のようになった
だが味は「はかたや」より「ラーメン海鳴」の方が洗練されている。
東京人が、博多ラーメンの尖った味を求める方向けにターゲットを絞った。
あとは辛子高菜がほぼおいてなかったのがとても気になった。ほぼほぼ有料トッピング。
余談だが、東京高円寺の「ばりこて」は店の外まで臭い。麺も博多から毎日直送している。あそこは一双かその次くらいに並ぶウマさな気がする。しかも650円で辛子高菜無料。
東京でも全然美味しい店があるので是非さがしてみてほしい!
今回はすばらしいソウルフード、博多ラーメンを有難うございました!そして地元の方にも感謝します!
ごちそうさまでした!