え?こんなところに?
といったお店は数多いものだ。
自分は散歩好きなのだが、歩いては街の移り変わりや情景を見ている。そんなことをしていると急に気になる店にぶち当たる事が多々ある。
先日、代々木上原で用事を済まし、下北沢方面に歩いていたら突如あらわれた小さい小さい焼き菓子屋をご紹介したいと思う。
シェ ミキ (Chez Mikki)
その名も「シェ ミキ」だ。
フランス語で「シェ」とはお店や家の意味を持つので「ミキの店・家」といったところだ。きっとミキさんがやっているのだろう。
むしろこのような店舗写真がすでに店の小ささを物語っている。
場所は正確には、井の頭線の池ノ上駅の北口商店街辺り。
下北沢との中間といったところか。ふらふら歩いていて現れたのがこれである。まさに普通の家に扉があるような状態。
看板。正直これがないと何かがあるな?と感じなかったかもしれない…
看板だけだと、イマイチまだ未知数な状態。
こんな感じでマンション的な一角に厨房がある。そこにこういった扉がくっついているのだ。結構人気なのか人が行き交っている。
早速小さな窓からショーウィンドウを眺めると…
え!これだけ!?
本気なミニマルスタイルにビビってしまった!残り3つってことじゃないよね?裏にたくさんあるよね…?このシンプルさに衝撃を受けたのは事実である。
購入&実食
ラインナップは…
- 全粒粉のスコーン
- 季節のスコーン
- あくまのクッキー
シンプル3点。
さっきのショーウィンドウと比べると、どう見ても右上のチョコレートブラウニー系だよな…どれがどれかわからず「右上のお菓子」と「下のスコーン」的に指差し購入。
ちょっと忘れてしまったが1つ300円くらいだった。
ブラウニー的なもの
おそらく全粒粉のスコーン
購入後、並んでいた人が同じスコーンを買おうとしてたのだが「すみません、、売り切れちゃいました」と断られていた。
まじか!そんなに人気なんだ〜と思ったと同時に、スコーンに関しては本当にラスト一個が飾られてたんだな…としみじみしてしまった。
待ちきれず早速かぶりついてみたが「スミマセンまじウマいです…」と脳内再生された。
こういう店って結局雰囲気っしょ、ウマいとは思うけど特質的な部分あるのかな?と軽い気持ちだったがとてもウマい。
1口いれれば「全粒粉のスコーンだわ」とわかる全粒感。しっかり小麦の味と素朴なスコーンの味が交わり、脳内トリップだ。そしてバターの良い香りとホロホロ崩れるさっくり感がスゴイ。
良いバターを使ってるんだと素人にもわかる。
そして最後までしっかり小麦を感じるというのがとにかくビックリ。これは一度体験してみてほしい。全粒粉からくる表皮と胚芽の香ばしい味をモロ感じることができるだろう。
ブラウニー的なものも同様。チョコの苦味と甘みのバランスも良く、ナッツがとにかく食べ応えがスゴイ。「ぎっしり」と辞書で開いたらこの写真が出てきそうなくらい。
こちらも同様だ。しっかり小麦というや焼き菓子というのを実感させてくれる味かつ素朴。毎日いけるだろう。
だがやはりスコーンは格別だった。
シェ ミキ (Chez Mikki)の総評
普段食べないスコーンの良さを教えてくれた。しっかりとウマい。そこに町でたまたま見つけた店という特別感が加えられ幸福感に包まれた。
美味しいパンを食べても正直「小麦〜〜〜!」と感じることは少ないのだが、今回のスコーンは小麦のウマさを感じてしまった。
また店の小ささと、そこに地域の人が密着して購入している姿がこちらまで嬉しくなる感情。高貴かつ素朴な気持ちになってきてしまう。
特に店の作りが勉強になった。
小さいながらもちゃんと店ができるんだよと教えられたようだ…大事なのは気持ちである。
いつか◯◯やってみたいな〜と思っても、結局「いつか」では叶えられないのだなと妙なザワつき&不甲斐ない気持ちになってしまった。すぐに動けということか…
今回は散歩から始まってちょっとした面白い出会いがあった。こういうのも魅力の一つだ。
ぜひ皆さんも普段歩かない場所を通ってみたり、発見してみてほしい。ごちそうさまでした。
- 店名 シェ ミキ(Chez Mikki)
- 住所 東京都世田谷区北沢1-30-8
- 時間 11:00〜18:00
- 定休日 日月火水
- Wi-Fi なし