日本酒は好きだろうか?
自分は1番がビールである。
しかし「日本酒」にハマるという気持ちはわかる。「甘め、辛め、さっぱり、ねっとり、酸味」その他、言葉では表しきれない全ての繊細な味が日本人の誇りだ。
学生のころ日本酒を飲んだりもしたが、どちらかというと「玄人」といったイメージであまり飲む機会が少なかった。しかし今になって様々な種類と味があることを知る。
そしてこの世界には日本酒が星の数ほどあることも。どんどん日本酒が生まれていくこの世の中…有名な銘柄は多少わかるが「こんなのあったの!?」という地酒もたくさんある。
今回は「日本酒の好みを診断できるサービス」を開発中の企業が、たくさんの「食品」や「飲料」の好みと、それに伴う日本酒の試飲データを集める企画をSNSで発見したのであやかってきた。
もちろんタダ酒だ。
面白い体験だったのでここに記載したいと思う。
浅草橋「SAKE Street」
場所は東京都浅草橋。上野や浅草、アキバの真ん中辺りにある下町だ。
今回は店舗に来たが、ここの会社の事業内容は「日本酒の国内・海外マーケティング」を行なっている。
- コンテンツ提供の「メディア事業」
- 実際に酒を販売する「小売事業」
- 海外への「酒の輸出事業」
上記3つを主の事業としている。
今回は実際に酒を販売する「小売事業」の店舗へ足を運んだ。おそらくプロジェクトの一つとして、日本酒の好みを診断するサービスを始めるのだと思う。
そのデータ集めのためにタダ酒が飲めるということでホイホイと釣られた感じだ。とはいえ自分の好きな日本酒の好みもわかるので良い機会だと感じた。
さっそく店内に入ると所狭しと酒が並んでいる。これはすごい!大量だ…!
見たことない日本酒が…!混じってカラープレートが瓶に吊るされている日本酒がある。確か有料試飲対象のお酒だった気がする(ちがってたらスミマセン)。なんかやたら高そうなものまで飾ってあるぞ!
日本酒試飲とアンケートの開始
この試飲アンケートを受けるには、前もってネットを使用して予約をする必要がある。入店後に程なくして予約時間に…さっそくアンケートが始まった。
アンケート内容の写真は、ネットやSNSに掲載はNG。そのためここに掲載はできない。渡された用紙には「食べ物」や「飲み物」の写真が何十種類か記載され、そこに1つ1つ「好き」「嫌い」をペンで記載していく。
この紙の量が結構大量だ!
だが書きながら自分ってこういう食べ物が好きなんだな〜とか、避けてたんだな〜とか改めて認識するのでなかなか楽しい。
記載が終了。早速試飲のお酒とご対面だ!
番号で1〜12まである。
掲載NGの紙をもらう。そこに「苦手」「やや苦手」か「ウマい」「ややウマい」かを記載していくのだ。
こちらを端から飲んでいくのだが、全て味が違う。さっぱりしたものもあれば、やたら濃厚ですっぱいものも。これ古いんじゃない?と感じるような古酒っぽいものもある。右下をみると色が茶色い!
「ウマい!」「もう飲みたくない!」と思うものまで様々だった。
片っ端から飲んでいくとこれが結構な量である。写真を見てると「ちびちびづつだな〜」と感じるかもだが、後半に差し掛かると「飲みきれない〜!」と感じてくるだろう。
記載し終えると「そろそろ大丈夫でしょうか?」といった店員さんの声とともに、全てのお酒の銘柄の紙が配られる。こちらももちろん掲載NG。答え合わせをするほど、「こういう味が淡麗なのか〜」とか「こういう味が熟成なのか〜」などがわかる。
いかに目の情報から、味を判断していたんだ!…といったところだ。視覚情報を元にあらためて飲むと、「確かに!」と感じることが多く人間はちゃっかりしてるなと思った。
程なくして試飲とアンケートを終えた。すっかりとほろ酔い気分だ。
店内の有料試飲が秀逸
終えたところで、このまま帰るのもな…と店内を見渡す。
すると有料試飲コーナーがある。このケースの中は基本的になんでも飲めるのだ。ついてるカラープレートによって値段が違う。
- 45ml 赤プレート:300円、青プレート:400円、黄プレート:500円
- 90ml 赤プレート:500円、青プレート:700円、黄プレート:900円
先ほども記載したが、他のケース内でもプレートがぶら下がっていれば飲めそうだった。
だがここにはオススメの「3種飲み比べ」というのがある。「秋酒系3種」や、「熟成系3種」などの種類があり、45mlの3種セットだ。値段は650円〜750円くらいだった。
この店に入店したとき「なんとなく推してるな〜」と肌で感じた「流輝(るか)」という群馬のお酒3種飲み比べをお願いした。700円くらいだったと思う。
「純米」「純米吟醸」「純米吟醸無濾過」の3種を入れてくれた。グラスで高級感もありたまらない!
こいつが大ヒット!甘すぎもなく、しっかりと辛口。そして後味が爽やか。料理と合わせたい!真ん中の「純米吟醸無濾過」が特に好みだった。
ついついこちらのメニューから「うずらの卵のピクルス」を頼んでしまった。
うずらの卵のピクルスも日本酒とピッタリでどんどん進んでしまった。さっき試飲で結構のんだのに…!ああ〜シアワセ…ビールならぐびぐびイケるのだが、日本酒は沢山飲めない。
限界が悲しい。
浅草橋「SAKE Street」の感想
無料試飲も含め、酒のアトラクション的な体験がとても楽しかった。
アンケートも、普段気にも止めないことがあらためて知ることができる。淡麗や辛口、甘口のジャンルの違いをしっかり体験することができたのも、普通にお店で飲むのとはちがった体験だ。
味わいも普段なら「ラベル→味」なのだが、「味→ラベル」にするだけでなんとも不思議な気分になったのだ。
音楽や楽器と同じ感覚で、「抑えてる指をみて音を認識」と、「音を認識してから指を見る」では感じ方や使う脳が違う。ちょっとそちらと同じ感覚がフラッシュバックしてしまった。
そして店員さんも良い方ばかり!飲食店業者っぽい方も購入しに来ていたりした。店内の雰囲気も「本当に日本酒が好きで広めたいんだな」という心意気やコンセプトが伝わってきて、とても気分がよくなる空間だ。
- 酒の量と知識
- 店員さんの雰囲気
- 様々な試飲
どれをとっても日本酒パラダイスの気分になることは間違いないだろう。今後、浅草橋に寄った際はちょっと日本酒を試飲しては楽しませてもらいたいと思う。
皆さんも少しでも気になったら是非一度足を運んでみてはどうだろうか。
日本酒の新しいトビラが開くはずだ。
ロゴがとても可愛い
様々な本や、熱燗を作る装置も!
- 店名 日本酒専門酒屋 SAKE Street
- 住所 東京都台東区柳橋1丁目11−5 柳橋ビル 1F
- 時間 13時~20時
- 定休日 月曜日
- Wi-Fi あり